H&M 日本含むアジア絶好調で純利益増加
スウェーデンのアパレル世界No.2企業、H&M(へネス・アンド・マウリッツ)。
26日に発表した2013年11月期第3四半期決算は、純利益が44億スウェーデンクローナ(約682億円、1クローナ15.5円換算)で、前年同期比22%増と大きく伸びた。売上高は320億クローナ(約4960億円)、売上総利益は188億クローナ(約2914億円)だった。
カールヨハン・パーションCEOは「サマーコレクションの需要が強かった。特にアジアでの売上げが伸びたが、ヨーロッパの数カ国でも好調だった」と述べた。
つまり、H&Mの成長は主に日本と中国での販売によるもの。
日本は売上高が前年同期比46%も増加。2013年8月末現在の店舗数は31店舗ある。
中国はこの四半期に22店舗を新規オープンし、計170店舗を展開。売上高は同37%増。2012年度の中国での売上高は、日本の2倍以上にあたる54億クローナ(約837億円)。
景気低迷にあえぐ本拠地のヨーロッパでも、売上げはプラスになった。
H&Mにとって最大市場のドイツで同8%増。ヨーロッパで3番目に大きいフランスでも同13%プラスになった。
アメリカでは8月からオンライン販売を始めたが、これも「上々の滑り出し」となった。
H&Mは2013年に350の新店をオープンする計画。そのほとんどはアメリカと中国だ。
世界No.1のZARAのインディテックス、No.2のH&M、そしてNo.3のGAP。この3社に日本のユニクロのファーストリテイリングが2ケタ成長で猛追する。
変化のスピードが、食品よりもはるかに速いファッション業界。しかし世界で展開されるアパレル競争は、ファストファッションであり、SPAの巨大企業群によるものである。巨大企業がそのスピーディな変化に対応していることは、食品産業をはじめとする他産業が知っておかねばならないことだ。
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