コールズnews|ルイ・ヴィトン傘下「セフォラ」と提携/店内ショップ開設
米国ジュニアデパートのコールズ(ウィスコンシン州メノモ二―フォールズ、ミシェル・ガスCEO)は12月1日、フランスの化粧品ブランド「セフォラ」と提携して、コールズ店内にインストア・ショップ「Sephora at Kohl’s」を開設することを発表した。
セフォラは1997年から、世界最大ラグジュアリーブランドのLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン傘下のブランドで、世界35カ国で展開されている。約2500店舗のうち、500店舗はアメリカにある。
同社は今回の提携を「長期的な戦略的パートナーシップ」と位置付けており、2021年秋までに200カ所、2023年までに最低でも850カ所の開設を計画している。どのコールズ店舗に導入されるかはまた確定していないが、既存のセフォラ店舗との近接性や市場機会、顧客インサイトなどに基づいて、総合的に判断される。「Sephora at Kohl’s」の売場面積は2500平方フィート(約70坪)で、コールズの入口近くの一等地に配置される。
またオムニチャネルの面でも両社はパートナーシップを組み、2021年にはコールズのECサイト「Kohls.com」でセフォラの取り扱いを開始する。
これまでセフォラはJCペニーにインストア・ショップを展開していたが、JCペニーが2020年5月にコロナ禍の影響で連邦倒産法第11章を申請して経営破綻したことで、同社との契約解除の係争をしていた。その後は契約を継続し、示談したと報道されているが、JCペニーはかなりの店舗数を閉鎖している。
〈JCペニーにインショップで出店していたセフォラ〉
今回のコールズとの提携はその減収分を補うことになる。将来的にはコールズはセフォラの主要パートナーになると予想される。