ウォルマートnews|「ウォルマート・プラス」会員に調剤割引の特典を追加

ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は、オンラインの購入商品を定額で配送するサービス「ウォルマート・プラス(Walmart+)」の会員に対して、調剤割引の特典を加えると発表した。

これは「Walmart+ Rx for less」と呼ばれ、心臓病、精神病、抗生物質、アレルギー薬、糖尿病管理のための薬など、一般的に処方される薬のいくつかを割り引きするというサービス。その際、健康保険加入の有無は問われない。「Walmart+ Rx for less」プログラムによって、「ウォルマート・プラス」会員は特定の医薬品を無料で、または数千の医薬品を85%引きで利用できるようになる。

「ウォルマート・プラス」の登録料は月額12.95ドルまたは年額98.00ドル。「ウォルマート・ドット・コム(Walmart.com)」で購入すると最低購入額の縛りはなく、翌日または2日以内で配送してくれる。対象となるのは生鮮食品を含む食料品、日用品、オモチャ、家電品など16万アイテム以上の商品。また、同社のアプリを利用した「モバイル・スキャン&ゴー」の店舗では、レジを通ることなく決済できる。さらに、約2000店舗あるガソリンスタンド併設型のウォルマートスーパーセンター、サムズ・クラブ、マーフィーUSA、およびマーフィー・エクスプレスなどでガソリンを購入する際、1ガロン当たり5%の割引を受けられる。

ウォルマートは、2006年に月額4ドルのジェネリック薬を販売し、調剤販売市場にも価格競争を持ち込んだ経緯がある。これは当時ウォルマートUS のCEOだったビル・サイモン氏の功績とされるが、その後、他のディスカウントストアやスーパーマーケットでも同様の割引販売が取り入れられた。

ウォルマートUSのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼最高顧客責任者であるジェイニー・ホワイトサイド氏のコメント。
「ウォルマート・プラスは、顧客にとって究極のライフハックとなるように設計しています。ウォルマート・プラス会員に提供する一連の特典を拡大し続けることは、私たちの最初からのコミットメントでした。ウォルマートのスケールメリットを活かせば、顧客にとって簡素で、節約にもなるサービスを提供することができます」

一方、ウォルマートの最大のライバル、アマゾンもプライム会員に対して調剤薬の配達サービスを提供している。

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