ウォルマートnews|ニューヨーク市で食品配達開始/インスタカート活用

ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)がインスタカートと提携し、8月末からニューヨーク市の一部地域へグローサリー配達を開始している。ウォルマートはアメリカ人口の90%ほど自宅から10マイル圏に店舗を展開しているが、実はニューヨーク市には店舗がない。したがってオンライン注文された商品は、ニューヨーク郊外のウォルマートでインスタカートの契約ワーカーが購入し、顧客に配達する流れとなる。現在、対象の配送エリアはブルックリン、クイーンズ、ブロンクスの一部地域のみで、マンハッタン島は除外されている。

ウォルマートとインスタカートは昨年からパートナーシップを組み、カリフォルニア州のいくつかの都市やオクラホマ州タルサでグローサリー配達を提供している。他にも、ドアダッシュやローディーなどとも提携しているが、これらのサービスでは店内ピックアップはウォルマート従業員が行い、配送のみ委託されている。他の大部分の地域では、自社の配達部門が契約ドライバーを使って運営している。

マンハッタンでは2019年に、富裕層を対象にした会員制サービス「ジェットブラック(Jetblack)」を開始していたが、2020年2月に廃止されている。同サービスは会費月額50ドルで、人間とAIの対応を組み合わせた製品レコメンデーションを提供したり、生鮮品を除くさまざまな商品をテキストメールで注文またはウォルマート以外の店から取り寄せることも可能で、玄関先まで配達するものだったが、失敗に終わっている。

インスタカート経由の配達商品は、同社の手数料が加わるため、店舗での売価とは異なる。しかしウォルマートの広報担当者は「店舗が少ない地域で、より多くの顧客にサービスを提供するために始めた」と述べている。またインスタカートの広報担当者によると「テクノロジーとオペレーションを拡大したことにより、長距離の配達も可能になった」そうだ。

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