コストコnews|’21年通期売上高1921億ドル17.7%増/EC販売44%増
会員制倉庫型店舗のコストコホールセール(ワシントン州イサクア市、クレイグ・ジェリネックCEO)は8月29日で終了した2021年8月期の第4四半期と通期の業績を発表した。
第4四半期は売上高が614億4100万ドル(1ドル100円換算で6兆1441億円)で17.5%増、会員費収入が12億3400万ドル(1234億円)で11.6%増、総収入が626億7500万ドル(6億2675億円)で17.4%の増加となった。営業利益は17.9%増加して22億7500万ドル(2275億円)、純利益は20.2%増加して16億7000万ドル(1670億円)と、増収増益。
既存店売上高は15.5%増加した。エリア別では米国内が14.9%増、カナダ19.5%増、そして国際15.0%増加した。eコマースは11.2%の増加。
そして通期では売上高が1920億5200万ドル(19兆2052億円)で17.7%増、会員費収入が38億7700万ドル(3877億円)で9.5%増、総収入が1959億2900万ドル(19億5929億円)で17.5%増加した。営業利益は67億0800万ドル(6708億円)の23.4%増、純利益は50億0700万ドル(5007億円)で25.1%増加。第1四半期から第4半期まですべて増収増益で今年も絶好調の業績だ。
既存店ベースでは売上高が16.0%増で、米国内は14.8%増、カナダ20.0%増、国際が19.1%増。コロナ禍で重宝されているeコマースは44.4%増の大幅伸長している。
商品カテゴリーの売上状況は、宝飾、ホーム・ファーニッシング、薬局、スポーツ用品が好調だった。家電も好調だったが、昨年急増したため、前年比較ではあまり成長していない。
配達を担うコストコ・ロジスティックスは、大型商品の売上げ増加に貢献し、国内売上げの24%を占め、前年比で130%増となった。eコマースも自社配送に変更してから1日当たり7000~1万件を配達している。一方でサプライチェーンのボトルネックは続いており、一部の商品の在庫に影響している。
今年度の設備投資額は35億9000万ドル。中国、フランス、ニュージーランドなどで新店25カ所と5カ所の移転を計画している。また、西海岸で大型商品の配送センターを買収した。
年度末時点でコストコは、世界12カ国に817店舗を展開している。アメリカとプエルトリコ565店舗、カナダ105店舗、メキシコ39店舗、日本30店舗、イギリス29店舗、韓国16店舗、台湾14店舗、オーストラリア13店舗、スペイン3店舗、フランス1店舗、アイスランド1店舗、中国1店舗となっている。またアメリカ、カナダ、イギリス、メキシコ、韓国、台湾、日本、オーストラリアの8カ国でECサイトを運営している。