アマゾンnews|対話型買物支援AIツール「ルーファス」、全米で利用可能に

アマゾン・コム(ワシントン州シアトル市、アンディ・ジャシーCEO)は7月12日、今年2月からベータ導入されていた生成AIのチャットボットを利用した買物支援ツール「ルーファス(Rufus)」が、アメリカ国内の全顧客のAmazonアプリで利用できるようになったと発表した。

 

「ルーファス」は買物について質問を入力すると、対話形式で回答してくれる。テキスト文字で顧客と対話することで、まるで店舗のアシスタントのように、よりパーソナライズされた情報や案内を提供してくれる。

ルーファスは、アマゾンで販売されている商品の情報、カスタマーレビュー、Q&Aなどを元に、顧客が必要とする情報を提供する。例えば「このバックパックの素材はなに?」という質問に対して、ルーファスは回答となる商品説明だけでなく、さらに踏み込んだ「他のお客さんのレビューは?」などのリンクを表示することでより掘り下げた情報を案内する。

他にも、おすすめ商品の提案や商品比較、最新トレンド、購入履歴などに基づいて、商品を探してくれる。また「スフレをつくるのに必要なものは?」という質問には必要な料理器具や材料の情報を提供したり、「サマーパーティに必要なものは?」という質問には、イベント準備に必要な備品を教えてくれる。

余談だが、「ルーファス」はアマゾン草創期の社員だったスーザンとエリック・ベンソン夫妻の飼い犬、ウェルシュコーギーのルーファスから命名されている。今回の買物支援ツールだけでなく、シアトル本社にも「ルーファス」と呼ばれる棟が存在する。職場に飼い犬を連れてくることを許可していたアマゾンの「犬好き」カルチャーはここから始まっていることがよくわかるエピソードだ。

 

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