CVSヘルスnews|’24年度年商3728億ドル4.2%増/健康保険の支払増で減益

CVSヘルス(ロードアイランド州ウーンソケット、デビッド・ジョイナーCEO)は12月31日で終わった2024年12月期の通期決算を発表した。

第4四半期(10月~12月)の営業収益は977億1000万ドル(1ドル150円換算で14兆6565億円)で4.2%増、営業利益は23億6800万ドル(3552億円)で29.8%減、純利益は16億4400万ドル(2466億円)で19.6%減の増収減益だった。また1株あたり利益は1.30ドルで17.7%減。

通期では、営業収益は3728億0900万ドル(55兆9214億円)で4.2%増、営業利益は85億1600万ドル(1兆2774億円)で38.0%減、純利益は46億1400万ドル(6921億円)で44.7%減。通期でも増収減益となった。1株あたり利益は3.66ドルで43.4%減。健康保険の支払率が、業界全体で増えていて、CVSヘルスの利益率にも影響している。

部門別で見ていくと、健康保険のヘルス・ケア・ベネフィット部門は売上高が1306億6500万ドルで23.7%増、調整後営業利益が3億0700万ドルで94.5%減。

調剤(PBM)のヘルス・サービス部門は売上高1736億0500万ドルで7.1%減、調整後営業利益は72億4300万ドルで0.9%減。処方箋請求数(30日換算)は18.2%減少している。

そして小売薬局のファーマシー&コンシューマー・ウェルネス部門は、売上高1245億ドルで6.6%増、調整後営業利益は57億7400万ドルで5.2%減。処方箋取り扱い数(30日換算)は4.0%増加した。薬局の薬剤構成の変更や処方箋量の増加によって、売上げは増加したが、ジェネリック医薬品の増加や一部店舗の閉鎖による店頭売上高の減少などによって部分的に相殺された。

小売薬局の既存店売上高は調剤薬局が13.6%増、フロント・ストアが2.1%減で、全体では9.4%増となった。ジェネリック医薬品の処方率は88.9%だった。

2025年度の通期予測については、1株あたりの利益で4.58~4.83ドル、調整後1株あたりの利益は5.75~6.00ドル、キャッシュフローは65億ドルを見込む。

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