米国「働くのに最悪の企業」ランキング11社に小売業が7社

アメリカのメディア『24/7ウォール・ストリート』が「働くのに最悪の会社」を発表。

America’s Worst Companies to Work For

2014年の今年、三度目のショッキングな調査発表だが、小売企業がズラリと並ぶ。
これは当然ながら、FORTUNEの「働きがいのある企業100」の裏バージョン。

あちらはBest Companies to Work For

その最悪の報告の2014年版。

ワースト1 ブックス・ア・ミリオン(本屋、書籍小売業)

ワースト2 エクスプレス・スクリプト (ファーマシー・サービス)

ワースト3 フロンティア・コミュニケーションズ(電話会社)

ワースト4 ジョス・A・バンク・クロージアーズ(紳士アパレル小売業)

ワースト5 ブルックデール・シニア・リビング(ナーシング・ホーム)

ワースト6 ディラード(百貨店)
NP_Dillards

ワースト7 ADT (保安サービス)

ワースト8 hhグレッグ(家電小売業)

ワースト9 ファミリー・ダラー(ダラーストア)

ワースト10 チルドレンズ・プレイス(子供アパレル小売業)

ワースト11 ラジオシャック(家電小売業)

最悪の11社のなかで、7社が小売業。
FORTUNEとは正反対の結果となった。

その小売業も業態で売上高第2位の企業が多い。

この調査は、グラスドア・ドット・コムというサイトを根拠にしている。
グラスドアは会社で働く社員たちの情報交換サイト。
その従業員の声を拾って、指標化する。

不満の理由の大半は、第一に給与、第二に労働時間。
その結果、ワースト企業に小売業が7社、入ってくる。

カスタマー・サティスファクションとエンプロイー・サティスファクションは企業の両輪。
しかしカスタマー・サティスファクションにおいて、企業に異を唱える従業員が多い。
会社が顧客に対して欺瞞的営業を強いるケースも上がっていて、そんな企業は評価が低い。
押し付け販売や売価変更が頻繁に行われて、仕事しにくいという指摘もある。
ミドルマネジメントやCEOへの批判も露骨に表現されている。
この調査は会社にとって耳が痛い内容ばかり。

この調査の2013年版はもっとショッキングだ。

1.DISH

2.エクスプレス・スクリプト

3.ディラード(百貨店)

4.ダラージェネラル(ダラーストア)

5.ラジオシャック(家電小売業)

6.ADT(セキュリティ・サービス)

7.シアーズ ・ ホールディングス (シアーズとk マート)

8.NCR

9. Fiserv(情報管理と eコマース製品、金融サービス業界)

2013年版は業態第1位のダラー・ジェネラルが入っている。
シアーズ・ローバックもかつての名門最大企業。

毎年、ワーストランキングに入るディラードは大衆的な田舎百貨店。

グラスドア・サイトの最悪レビューに共通するテーマは「会社は不必要にけちであること」。
従業員はよく見ている。

〈結城義晴〉

検索ワード:  ダラー・ジェネラル ファミリーダラー ディラード

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