Amazon news|3Q営業収益1802億で増収/北米部門は会費訴訟の罰金で減益
アマゾン・コム(ワシントン州シアトル市、アンディ・ジャシーCEO)が2025年12月期の第3四半期決算を発表した。
第3四半期(7~9月)の商品売上高は740億5800万ドル(1ドル150円換算で11兆1087億円)で前年同期比9.6%増、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)などのサービス売上高が1061億1100万ドル(15兆9167億円)で16.3%増、これらを合わせた営業収益は1801億6900万ドル(27兆0254億円)で13.4%増加となった。営業利益は174億2200万ドル(2兆6133億円)で0.06%の微増、純利益は211億8700万ドル(3兆1781億円)で36.4%増加した。

部門別では、北米事業が売上高1062億6700万ドルで前年同期比11.5%伸長したものの、営業利益が47億8900万ドルで15.4%減少した。
これは米連邦取引委員会(FTC)が2023年に提訴していた「有料会員サービス『Prime(プライム)』に消費者を欺いて不当に入会させた」という裁判に対し、アマゾン側が25億ドル(約3800億円)を支払うことで和解したことによる影響。この影響を除くと、営業利益は73億ドル(28%増)となっていた。
なおアマゾンが支払う25億ドルのうち、15億ドルは意図せず登録した、あるいは解約できなかった約3500万人のユーザーへの返金に充てられる。残りの10億ドルは規則違反の民事制裁金(罰金)としてFTCに支払われる。
国際事業は売上高408億9600万ドルで14.0%増、営業利益は11億9900万ドルで7.8%減少。AWS事業は売上高330億0600万ドルで20.2%増、営業利益が114億3400万ドルで9.4%増だった。AWSはAIの導入などによって、さらに成長している。
そして販売チャネル別では、オンラインストアが売上高674億0700万ドルで9.8%増、第三者セラー・サービスが424億8600万円ドルで12.2%増、AWSが330億0600万ドルで20.2%増。宣伝広告サービスは177億0300万ドルで23.5%増、サブスクリプション・サービスが125億7400万ドルで11.5%増。「ホールフーズ」や「アマゾン・フレッシュ」といったリアル店舗が55億7800万ドルの6.7%増。そしてヘルスケア・サービス、その他が14億1500万ドルで8.0%増だった。
第4四半期は、営業収益2060億~2130億ドル(10%~13%増), 営業利益は210億~260億ドル(0.9%減~22.6%増)と予測している。
