米国、昨年の干ばつの影響で食糧物価上昇
USDA(米国農務省)の発表によると、
今年の食糧物価が2.5~3.5%、
上昇するとみられている。
※インフレの影響も加味された上での予測。
2012年、アメリカ中部で深刻な干ばつが発生した。
昨年はその影響を受けることなく、価格維持したが、
ここにきて、その影響が遅れてやってくるようだ。
2012年に物価の維持ができた要因。
牛肉や仔牛肉、鶏肉、フルーツなどの価格が上昇した一方で、
豚肉や卵、野菜、飲料などの価格は下落したため、
結果として、相殺されたかたちだ。
その他の食品の価格も変動がなかったので、
価格上昇には結びつかなかったのだ。
さらに、干ばつが深刻なダメージを与えた
大豆やとうもろこしなどの作物は、
食糧物価に多大なる影響を与えるものの、
小売店などでの価格上昇に反映されるまでに数カ月かかる。
つまり2012年の干ばつの影響は
実質的には今年、表面化することになる。
実際、5月の牛肉価格は前年同月比プラス1.7%と上昇している。
アメリカでは、干ばつの影響とインフレ。
日本では、円高により輸入価格高騰とインフレ。
どちらの国でも食品価格が消費者の生活を直撃している。
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