ウォルマートnews|2018年1月期売上高5000億ドル突破も純利益27.7%減
ウォルマート(ダグ・マクミロンCEO)が2月20日、1月31日に終了した2018年1月期の第4四半期と通期の決算を速報した。
第4四半期は、売上高とサムズクラブの会員費などを合計した総収益が1362億6700万ドル(1ドル100円換算で約13兆6267億円)で、前年同期比プラス4.1%。しかし、営業利益は44億6700万ドル(4467億円)でマイナス28.0%、純利益は42%マイナスの21億7500万ドル(2175億円)だった。eコマースの売上高伸び率は23%と伸長したものの、第3四半期の50%と比較すると伸び率は失速している。
通期では創業73年目にして、とうとう総収益が5000億ドルの大台を突破した。
その総収益は5003億4300万ドル(50兆0343億円)で前年比3.0%増。しかしオンラインビジネスへの投資がふくらんだ結果、営業利益204億3700万ドル(2兆0437億円)と、前年比マイナス10.2%。純利益も98億6200万ドル(9862億円)のマイナス27.7%となり、3年連続で減益となった。
ウォルマートの事業は3つに分けられる。第1は主力のアメリカ市場を担うウォルマートUS。フォーマットでいえばスーパーセンターを中心に、ディスカウントストアのウォルマートとスーパーマーケットのネイバーフッドマーケット。それらの合計売上高3185億ドル(3.5%増)、営業利益も179億ドル(0.7%増)と、増収増益だった。
第2は、海外部門のウォルマート・インターナショナル。こちらは売上高1181億ドル(1.7%増)、営業利益54億ドル(7.1%減)の増収減益。
第3は、メンバーシップホールセールクラブのサムズクラブ。その売上高は592億ドル(3.2%増)、営業利益1億ドル(41.2%減)と、唯一のライバルコストコに比して収益性はひどく低い。
国際部門およびサムズクラブが減益となり、全体の利益を押し下げた。
ウォルマートの社長兼CEOのダグ・マクミロンの発言は強気で前向きだ。
「ウォルマートUS、サムズ・クラブ、インターナショナル、すべての部門で売上高は堅調に推移し、事業は好調です。私たちは、お客さまにあらゆる方法で購入いただけるようなシステムを構築し、商品とサービスを提供するために、これまで築き上げてきた資産を投資し、進歩を遂げています。アソシエーツ(従業員)のこの1年間のすばらしい働きに感謝しています」
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