スタートトゥデイnews|第1QのZOZOTOWN取扱高41%/営業利益59%増

通販小売業の㈱スタートトゥデイ(千葉県千葉市、前澤友作社長)の2018年3月期の第1四半期の決算が発表された。

第1四半期連結累計期間の商品取扱高は595憶7400万円(前年同期比40.9%増)、売上高は214憶5100万円(39.4%増)、差引売上総利益は198憶4400万円(43.8%増)となった。差引売上総利益率 (対商品取扱高)は、ZOZOTOWN事業における受託ショップのセールスミックスの変化、その他売上高(運賃収入、 決済手数料収入等)の増加により33.3%(0.7ポイント上昇)となっている。販売費及び一般管理費は118憶6300万円(35.0%増)、商品取扱高に対する割合は19.9%(0.9ポイント減)である。低下の要因は、商品取扱高拡大による固定費(人件費、のれん償却額等)負担が減少したことによるもの。

以上の結果から、営業利益は79憶8100万円(59.3%増)で、その営業利益率(対商品取扱高)は13.4%(1.5ポイント上昇)。また、経常利益は79憶9900万円(同58.8%増)、 親会社株主に帰属する四半期純利益は55憶3200万円(同54.5%増)となった。

スタートトゥデイグループは「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」という企業理念のもと、ECサイト「ZOZOTOWN」および、ファションメディア「WEAR」を中心に事業活動を行っている。

この期間、国内消費は停滞している。そして総合スーパーや百貨店の衣料品部門の売上高は限りなく低迷している。しかし、スタートトゥデイグループが軸足を置くファションEC市場は、堅実に成長している。

この期間、スタートトゥデイグループは「ZOZOTOWN」のユニークユーザー数拡大とコンバージョンレート(ユニークユーザーの購買率)向上のため、ユーザーとブランド双方にとって魅力的なサイトづくりに傾注してきた。具体的には以下の施策を実施している。
・多様化するユーザーのニーズに対応できるよう積極的に幅広いジャンルの新規ブランドを出店する。
・ブランドクーポン等のプロモーションを効率的かつ効果が最大となるよう実施する。
・CRMシステムを活用し、ユーザーに対して多様なコミュニケーションを実施する。
・ユーザーの利便性を高められるよう多様な決済手段を提供する。

ZOZOTOWNの躍進は、既存リアル店舗業態の衰退の裏返しである。それがスタートトゥデイの第1四半期決算に如実に表れた。

検索ワード:スタートトゥデイ ZOZOTOWN 決算 2018年3月 EC

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