6月総合スーパー統計|青果相場安と夏物商材伸びず既存店98.8%

日本チェーンストア協会から「チェーンストア販売統計6月度速報」が発表された。加盟企業数56社、店舗数9499店の調査結果である。総合スーパー業態を運営する企業の売上高が多くを占めているので、商人舎ではこの協会の統計を総合スーパーの動向として扱う。

6月の総販売額は1兆0401億2621万円。既存店売上高は▲1.2%と前年同月を下回った。

食料品は、畜産品と惣菜がプラス。しかし相場安の影響で農産品が苦戦、水産品も刺身の盛り合わせや、かつお、あじ、貝類、海藻類などが売上げを伸ばせずマイナス0.5%となった。
衣料品は、すべての部門が不調に終わった。中旬まで気温が低かったことで夏物商品の動きが鈍かった。結果は、トータルでマイナス3.9%。
また住関品は、医薬・化粧品はプラスだったもののそれ以外はマイナス。とくに家電製品はエアコン、扇風機、炊飯器、クリーナー、デジカメ、電球・管球などが苦戦し、▲11.8%と二桁減となった。全体ではマイナス2.0%。

部門別の売上高(売上構成比)、店舗調整後対前年同月比の数値は下記のとおり。
食料品 6811億0884円(65.5%) ▲0.5%
・農産品 957億9905万円(9.2%) ▲3.5%
・畜産品 795億6824万円(7.6%) +1.8%
・水産品 596億4753万円(5.7%) ▲2.3%
・惣 菜 786億3521万円(7.6%) +0.1%
・その他食品 3674億5881万円(35.3%) ±0.0%

衣料品 893億4230万円(8.6%) ▲3.9%
・紳士衣料 184億5710万円(1.8%) ▲5.9%
・婦人衣料 233億1129万円(2.2%) ▲6.5%
・その他の衣料・洋品 475億7391円(4.6%) ▲1.7%

住関品 2072億3899万円(19.9%) ▲2.0%
・日用雑貨品 783億9393万円(7.5%) ▲1.1%
・医薬・化粧品 303億2050万円(2.9%) +0.6%
・家具・インテリア 555億1216万円(5.3%) ▲3.0%
・家電製品 80億7246万円(0.8%) ▲11.8%
・その他商品 349億3994万円(3.4%) ▲2.1%

サービス 26億4570万円(0.3%) ▲8.9%
その他  597億9038万円(5.7%) ▲2.1%

6月は食・衣・住ともに前年同月比マイナス。5月に続いて、全部門前年割れとなった。前途多難は続く。

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