ダラーツリーnews|第3Q売上高6.3%増/営業利益24.2%増の絶好調

米国のダラーストアチェーン「ダラーツリー」が好調だ。第3四半期決算を発表して、売上高は6.3%増の53億1660万ドル(1ドル100円換算で5317億円)、既存店売上高も3.2%増加、営業利益は4億2520万ドル(425億円)で24.2%増、純利益は39.8%増加して2億3990万ドル(240億円)。売上対比の営業利益率は8.0%。

第3四半期までの累計売上高は158憶8490万ドルで、5.3%のプラスで好調に推移している。

ダラーツリーは2017年度全米チェーンストアランキングで22位。同じ業態ではダラーゼネラルが20位でトップだが、もうトップの座を奪いそうな勢いだ。

2014年の7月に当時、業界第2位だったファミリーダラーを、第3位のダラーツリーが買収。現在も2つのバナーで店舗展開している。それぞれの既存店売上高は、ダラーツリーが5.0%増、ファミリーダラーが1.5%増。

やはり買収されたほうが業績が悪い。

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ゲイリー・フィルビン同社CEOのコメント。
「われわれのチームは、素晴らしい第3四半期の業績を達成した。既存店売上は両バナーともに増加し、粗利益は全体で1.2%増えた。多様化された我々のビジネス・モデルは、価値と便利さを提供しつつ、マーケットシェアを拡大している」

第3四半期までの158憶8490万ドルを踏まえて、今年度最終売上高予測は、222億ドル~223億ドルとなっている。

1879年に、フランク・ウールワースによって創業されたのが「バラエティストア」業態である。その第1号店の店名は「The Great Five Cent Store」だった。つまり「偉大なる5セントストア」。それから138年が経過してインフレが進み、5セントが1ドルに跳ね上がって「ダラーストア」となった。現在、ダラーゼネラルとダラーツリーの一騎打ち。すなわち複占の状態である。

脱1ドルストアを志向するダラーゼネラルに対して、1ドルにこだわるダラーツリーの対比的な業容は、この業態の持続力を高めている。

検索ワード:ダラーツリー ファミリーダラー ダラーゼネラル ウールワース

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