コンビニnews|8月既存店セブン-イレブン100%/ファミマ・ローソン減収続く

コンビニ大手3社の8月既存店売上高が出揃った。(株)セブンーイレブン・ジャパンは前年同月比で100%と横ばい、(株)ファミリーマートは92.3%、(株)ローソンが91.3%の減収。

7月後半からコロナ感染者が大幅に増加し、8月の書き入れ時であるお盆期間は、不要不急の帰省や旅行など、都道府県をまたぐ移動自粛が呼び掛けられた。また花火大会や夏祭りなどの大規模イベントの開催制限も続いた。これらの影響から前年割れとなった。そのなかでセブン-イレブンの既存店100%は価値が高い。

■セブン-イレブン・ジャパン
既存店は客数が94.5%だったが、客単価105.8%がカバーして、前年同月比100%を維持した。8月末段階のチェーン店舗数は2万0923店。2019年8月の店舗数が2万1017店だから、店舗数だけ見れば94店舗0.4ポイントの減少。しかしチェーン全店の売上高は99.1%と、0.9ポイントの減収だ。

■ファミリーマート
既存店の客数は88.1%、客単価104.8%で売上高は92.3%となり、7.7%の減収。1万5709店全店の売上高は91.9%。

梅雨明け後の急激な気温上昇と連日の猛暑によって、夏型商材の冷し麺・ドライ飲料・酒・アイスクリームの日商が前年を上回る好調さを示した。また、惣菜・冷凍食品の「お母さん食堂」は8月18日からのキャンペーン効果もあって、前年を上回って好調だった。販促マーケティングとして夏フェスタ(7/28~8/17)、レシートクーポン発行、各種割引キャンペーンを展開した。客数は7月より回復したが、前年比9割に届いていない状況が続く。

■ローソン
既存店客数は86.8%、客単価105.1%で売上高は91.3%。前年比8.7%減だ。8月末総店舗数は1万4500店舗で、その売上高は89.5%の10.5%減。

デザートカテゴリーは、バスチーなどの定番商品に加え、開発した新感覚スイーツが好調に推移したことから、前年を大幅に上回った。拡充強化している生鮮食品や冷凍食品は内食需要に支えられ前年を大幅に上回っている。また、供給体制が安定したマスクを中心に、紙・衛生用品も好調だった。たばこの売上げは、既存店売上高前年比を1.5%程度押し下げる要因になっている。

ラストワンマイルとして2019年8月から取り組む「Uber Eats(ウーバーイーツ)」は、8月で導入店舗数が12都府県で1000店舗を超える規模に拡がっている。

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