4月百貨店売上速報|前年の反動で大幅増収/三越伊勢丹746%・阪急阪神314%

主要百貨店4社の4月売上高が発表された。既存店売上高は三越伊勢丹百貨店は前年比746.3%。大丸松坂屋百貨店は202.2%、阪急阪神百貨店は314.2%、高島屋は205.4%だった。昨年4月は全国に緊急事態宣言が発出され、営業休止した。その反動だ。

今年は4月5日から大阪・兵庫・宮城の3府県に「まん延防止等重点措置」が適用された。その後も感染拡大の勢いは止まらず、23日には東京・大阪・兵庫・京都の4都府県に3度目の「緊急事態宣言」が発出された。これらの地域では自治体の要請に従い、百貨店各社は25日から食料品売場や化粧品売場を除いて休業した。

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長)の既存店売上高は前年同月比746.3%。伊勢丹新宿本店の店頭売上げは前年比781.7%、日本橋本店店頭売上げは657.3%。前年は4月8日から5月29日に首都圏店舗を全館休業、4月中旬から5月中旬にグループ百貨店を食品フロアのみ営業とした反動もあり、前年実績を大きく上回った。3月に続き宝飾・時計やラグジュアリーブランドのハンドバッグが好調だった。

J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、山本良一社長)は、(株)大丸松坂屋百貨店が前年同月比202.2%。博多大丸、高知大丸を含む百貨店事業全体では213.4%。商品別では、美術・時計・ラグジュアリーブランドが好調だった。

エイチ・ツー・オーリテイング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)の(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)は前年比314.2%。阪急本店が前年比421.7%、阪神梅田本店が253.3%だった。ECは、外出自粛を受けてフード・メンズ・リビングが好調だった。また、リモートショッピングサービス「Remo Order」は、話題のD to Cブランドの期間限定ショップとの連動で新規顧客を獲得し、売上高は好調に推移した。

(株)高島屋(大阪府大阪市、村田善郎社長)の4月度店頭売上高は、高島屋単体の11店舗で既存店前年比205.4%、国内百貨店子会社3社を加えると前年比194.4%となり、全体では前年比188.4%。

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