5月百貨店売上速報|前年の反動から三越伊勢丹491%・大丸松坂屋179%

主要百貨店4社の5月売上高が発表された。既存店売上高は三越伊勢丹百貨店は前年比490.9%。大丸松坂屋百貨店は178.6%、阪急阪神百貨店は101.1%、高島屋は159.8%だった。昨年5月29日まで全国に緊急事態宣言が発出され、営業休止したことの反動から軒並み増収だ。ただし、阪急本店は、前年21日に全館営業を再開していたこともあり、3社に比べ伸び率が小さくなっている。

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長)の既存店売上高は前年同月比490.9%。伊勢丹新宿本店の店頭売上げは前年比408.6%、日本橋本店店頭売上げは508.6%。首都圏店舗は4月25日から大半のフロアを休業し、グループ百貨店は中旬以降の土曜日・日曜日を休業したことから、売上げ・入店客数ともに大きく減少した。一方、中旬以降は、徐々に展開アイテムを拡大し、巣ごもり需要などから一部アイテムは健闘した。三越伊勢丹オンライン ストアの売上げは2019年比約1.9倍と堅調に推移した。

J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、山本良一社長)は、(株)大丸松坂屋百貨店が前年同月比178.6%。博多大丸、高知大丸を含む百貨店事業全体では181.2%。生活必需品売場を営業再開したことやオンライン接客を強化したことなどがプラス要因となった。

エイチ・ツー・オーリテイング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)の(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)は前年比101.1%。阪急本店が前年比65.2%、阪神梅田本店が79.1%だった。緊急事態宣言の期間延長に伴い、阪急・阪神両本店や都心店の神戸阪急はゴールデンウイーク期間中の土日祝は全館休業した。また、12日以降は、それぞれの店舗エリアの行政のガイドラインに基づき、若干の営業範囲拡大を行ったことで、前年は上回ったものの、依然として厳しい状況が続いている。

(株)高島屋(大阪府大阪市、村田善郎社長)の5月度店頭売上高は、高島屋単体の11店舗で既存店前年比159.8%、国内百貨店子会社3社を加えると前年比157.3%となり、全体では前年比154.9%。

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