コンビニnews|3月既存店セブン0.8%増・ファミマ3.6%増・ローソン0.7%増

コンビニ大手3社の国内3月度成績が発表された。既存店は、セブン-イレブンが100.8%、ファミリーマートが103.6%、ローソンが100.7%。3社とも前年をクリアした。

(株)セブン-イレブン・ジャパンの3月度は、継続して実施しているフェアや販売促進キャンペーン等が好調だったことから、既存店売上高は前年を0.8ポイント上回った。全店ベースでは、101.3%だった。

客数は、まん延防止等重点措置の解除で人の動きが見られたものの、昨年は緊急事態宣言解除に伴う人流の回復があったことから、97.6%となった。客単価は、フェア対象商品の複数購入や、従来のワンストップショッピングの継続から、103.3%と前年を上回った。

商品面では、「九州フェア」で展開した本体価格630円のチルド弁当「島津家別邸仙巌園監修 豚の角煮丼」が好調だった。高単価も寄与し、全体の売上げを押し上げた。 コロナ禍による自宅での飲食機会の増加を背景に、白ワインやハイボールの販売が好調。また月間を通して複数回実施した揚げ物惣菜のキャンペーンが好調だった。

(株)ファミリーマートは、中食の主要カテゴリーを中心とした販促強化や新定番商品のヒットが奏功し、既存店日商は103.6%、客数100.6%、客単価103.0%と、いずれも前年を上回った。全店ベースでは101.1%。エリアフランチャイジーを含む3月末の国内ファミリーマート店舗数は1万6571店。

3月は「春のおむすび祭り」キャンペーンや新商品が好調に推移したおむすびや、先月から引き続き好調なチルド弁当の販売によって、米飯全体が大きく前年を上回り、売上げや客数全体の伸びをけん引した。また発売8日間で220万食を販売した新商品の「ファミマ・ザ・クリームパン」のような新定番商品も誕生し、中食全体が前年度に引き続き前年を上回る実績で好調に推移している。

(株)ローソンの国内事業(ローソンとナチュラルローソン)の既存店売上高は100.7%、平均客数97.7%、平均客単価103.1%となった。全店ベースでは103.7%。3月末のローソングループ国内総店舗数1万4664店のうち、ナチュラルローソンは136店、ローソンストア100は669店。

冷凍食品は冷凍デザート「4種のマカロン」および「鍋焼うどん」を中心とした麺類が売上げに寄与した。店内調理サービス「まちかど厨房」は、新商品の「彩り肉野菜丼(牛焼肉)」、定番商品の「三元豚の厚切りロースソースカツ丼」「海鮮かき揚げ丼」等の販売が好調に推移した。米飯は、「これが弁当」シリーズが継続して好調に推移している。調理麺は、「専門店お墨付きパスタ」シリーズから新たに発売した、大盛4品が好調に推移。またデザートは、リニューアル発売した「生カスタードシュークリーム」が発売16日間で累計販売数500万個を突破し、売上げに貢献した。なお、たばこは既存店売上高前年比を1.0%程度押し上げる要因となった。

 

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