ホームセンターnews|10月既存店8社中6社が前年割れ/高気温で冬物不振
主要ホームセンター8社が10月の月次概況を発表した。
DCMホールディングス(株)(東京都品川区、石黒靖規社長兼COO)の既存店売上高は8.0%減、客数9.5%減、客単価1.7%増だった。全店ベースでは、売上高14.1%増。ケーヨーが2023年12月から加わったため、全店数値では大幅増となっているが、既存店には含まれていない。10月の出退店はなかった。
コーナン商事(株)(大阪市淀川区、疋田直太郎社長)の既存店売上高は2.4%減、客数5.4%減、客単価3.2%増。全店では、売上高0.7%増、客数2.7%減、客単価3.4%増。
10月度は平年より気温が高く、暖房器具、秋冬物のラグ、布団など季節商品と園芸関係が低調だったが、PRO商材やリフォーム関連は引き続き好調に推移した。また、一部報道の影響もあり、防犯関連の補助錠、センサーライト、チャイム、ガラスフィルムなどは伸長した。曜日回りによる影響は昨年より休日が1日少なかったこともありマイナス0.69%で、
10月中は5店出店した。
(株)コメリ(新潟県新潟市、捧雄一郎社長)の既存店売上高は5.8%減、客数7.4%減、客単価1.8%増。全店売上高は4.6%減、客数6.7%減、客単価2.2%増だった。
10月は暖房用品や灯油、防寒衣料、毛足の長いラグ等の冬物商材の販売に遅れが発生し、販売が苦戦した。関東圏での強盗被害等の報道もあり、補助錠、センサーライト等の防犯用品の需要が高まった。灯油抜き売上げでは既存比5.2%減。10月は開店3店舗、閉店2店舗により店舗数は1223店となった。
アークランズ(株)(新潟県三条市、坂本晴彦社長)の小売事業の既存店売上高は0.7%増、客数3.2%減、客単価4.0%増。全店売上高は1.5%減だった。小売事業は、ホームセンタームサシ、スーパービバホーム・ビバホーム、アークオアシス、NICOPET、ムサシプロ、住DEPOT、ビバホームプロ、ムサシ食品館、キャンプギア、ドトールを対象としている。
(株)ナフコ(福岡県北九州市、石田卓巳社長)の既存店売上高は13.5%減、客数12.0%減、客単価1.7%減。全店ベースでも売上高13.5%減、客数12.1%減、客単価1.7%減と不調だった。10月度は、降水量が多く雨合羽や長靴が伸長した。その他、防犯意識の高まりも有り、センサーライト、補助鍵、ガラスフィルムなどの防犯用品が好調だった。一方で、気温が非常に高かったこともあり、ホットカーペットやコタツなどの暖房用品、防寒衣料など冬物商品が、全般的に低調だったこともあり、前年を下回った結果となりました。
アレンザホールディングス(株)(福島県福島市、浅倉俊一社長)の既存店売上高は5.8%減、客数7.0%減、客単価1.2%増。一方、全店ベースでは売上高2.3%減、客数3.6%減、客単価1.3%増だった。売上高は傘下のダイユーエイト、タイム、ホームセンターバロー、アミーゴの商品売上高を単純合算したもの。
(株)ジョイフル本田(茨城県土浦市、平山育夫社長)の10月度(9月21日~10月20日)の既存店売上高は3.4%増、客数0.1%増、客単価3.3%増。全店売上高は3.6%増、客数0.3%増、客単価3.4%増だった。10月度はペット・レジャー、デイリー・日用品、資材・プロ用品の売上げが堅調。一方で、ガーデン・ファームの売上が低調だった。
(株)ジュンテンドー(島根県益田市、飯塚正社長)のホームセンター事業の既存店売上高は7.8%減、客数7.8%減、客単価は横ばい。全店ベースでは売上高10.4%減、客数10.1%減、客単価0.4%増。また、ブックセンターを含む全店舗の売上高は10.4%減少した。