コンビニnews|11月既存店3社で伸び/ファミマ5.3%、ローソン4.2%
コンビニ大手3社の11月業績が発表された。既存店売上高の前年比は、セブン-イレブンが100.3%、ファミリーマートが105.3%、ローソンが104.2%。
セブン-イレブンの全店売上前年比は101.0%、既存店ベースでの客数は100.5%、客単価99.8%。11 月度は、降雨日数が平年と比べ多く、顧客の動きに影響が出たものの、外国人観光客の来店が継続して増加したことで、既存店客数は前年を上回った。また、気温低下により加温商品の販売が伸びたことや新商品の販売効果が出た。
一方、客数が伸長した反動や、値上げが一巡した影響等により、客単価は前年を下回った。とくに商品動向ではおでんが伸長した。11 月7 日から11 日まで「おでん10%引きセール」を実施したことが寄与した。また、カウンターで展開している「お店で揚げたドーナツ」の販売店舗が約1万3000 店舗に拡大した。認知度向上に加えて、購入客のリピートにもつながっている。
ファミリーマートはカード・チケットの影響を除いた既存店日商は104.7%と前年を上回り、39カ月連続で前年超えとなった。既存店前年比は、日商105.3%、客数101.2%、客単価104.1%と主要3指標すべてで前年超えとなった。
商品動向では中食が、おむすびやフライヤーが継続して販売好調なことに加えて、人気ユーチューバーとのコラボ商品の展開等が各種メディアやSNSで話題となり、対象カテゴリーの売上げを牽引し、全体として前年を大きく上回った。その他、人気ゲームとのコラボ企画や「1個買うと、1個もらえる」等の施策が奏功し、菓子や加工食品、ドライ飲料の売上伸長に大きく貢献した。
また、日本国内で継続して販売好調なPB衣料「コンビニエンスウェア」が海外初進出。台湾ファミリーマート店舗にて販売を開始した。また、揚げ物を2個買うと「ファミからが1個1円で買える」クーポンがもらえる「ファミマのブラックフライデー」企画が話題となったことに加え、累計販売数2億食を突破した「クリスピーチキン」も継続して販売が好調だった。
ローソンは全店売上高103.1%。既存店ベースの客数102.0%、客単価102.2%となった。2024年11月末日現在のローソングループ国内総店舗数1万4645店のうち、ナチュラルローソンは134店、ローソンストア100は644店。
商品動向では米飯は、天下一品監修おにぎりのほか、前月に引き続き「悪魔のおにぎり」の販売が好調だった。ベーカリーは、アプリクーポン施策対象の定番商品などの販売が好調だった。デリカは、パスタサラダや専門店監修の“おにぎりに合う”スープなどの販売が好調だった。