10月百貨店売上速報|三越伊勢丹・大丸松坂屋・阪急阪神・高島屋/4社とも増収
主要百貨店4社が10月の売上高速報を発表した。既存店売上高は三越伊勢丹百貨店は前年比110.9%、大丸松坂屋百貨店は101.9%、阪急阪神百貨店は113.2%、高島屋は102.1%だった。

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長)の国内百貨店売上げ合計は前年同月比で110.9%。伊勢丹新宿本店の店頭売上げは112.5%、三越日本橋本店は106.8%、三越銀座店は128.4%、伊勢丹立川店は93.4%、伊勢丹浦和店は96.1%。首都圏5店で既存店112.4%となった。
国内顧客の売上高は、宝飾時計やラグジュアリーブランドのハンドバッグなど、高付加価値アイテムが売上げを牽引。加えて、伊勢丹新宿本店で開催した〈サロン ド パルファン 2026〉では新たな顧客との接点を拡大し、岩田屋三越で開催した「逸品會」は、大きな実績を上げるとともに既存顧客との関係性の深化につながった。
海外顧客の売上高は、138.9%と先月同様の高水準を継続した。高い客単価を維持しながら、買上客数についても前年を大きく上回って推移した。引き続き、購買データに基づくリコメンドが可能になる海外顧客向けアプリや、海外顧客向けの外商サービスによって、国内顧客同様、より安定した成長が見込める状態を目指す。

J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、小野圭一社長)は、大丸松坂屋百貨店合計が既存店前年同月比100.9%。博多大丸、高知大丸を含む百貨店事業全体では101.9%だった。
10月度の売上高は、前年の万博会場売上高の反動減や梅田店の大型改装に伴う売場縮小が持続しているものの、外商売上高、免税売上高が前年実績を上回った。
店舗別では、15店舗中12店舗が前年実績を上回った。心斎橋店、京都店、札幌店、上野店、博多大丸が対前年2桁増となった。
大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は、対前年15.8%増 (梅田店20.2%増を除く)。客数が対前年0.7%減 (梅田店7.4%増を除く)、客単価が16.7%増 (梅田12.0%増を除く) となった。
大丸松坂屋百貨店合計の国内売上高(免税売上高を除く)は、対前年1.7%減 (梅田店1.7%増を除く) だった。

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、荒木直也社長) の「百貨店事業」売上高は前年同月比113.2%、阪急本店が112.3%、阪神梅田本店が140.5%だった。
また関西フードマーケットを含む「食品事業」は、既存店売上高101.4%とプラスに転じた。
国内顧客の売上高が前年に対して約1割増と好調で、免税売上高も約2割半増と大きく伸長。結果、全店合計の売上高は前年に対し1割超の増収となった。都心店は全店が前年の売上高を上回り、中でも阪急本店と阪神梅田本店が牽引した。また、郊外店合計でも前年の売上高を上回った。
中国からのツーリストの売上高は前年を下回り厳しい状況が継続しているが、中国を含む海外VIPは前年を上回って好調。免税売上高全体としては、3カ月連続で過去最高を更新した。
阪神タイガースが2年連続でリーグ優勝し、阪神百貨店各店と神戸阪急で4日からの1週間 (神戸阪急は3日間)、
優勝記念セールを実施した。阪神梅田本店では、前年の同セール売上げ実績を上回るとともに、2022年の建て替えグランドオープン以降、週間の売上高として過去最高を更新した。

(株)高島屋 (大阪府大阪市、村田善郎社長) の既存店売上高は、高島屋単体の10店舗で前年同月比102.0%、国内百貨店子会社2社を加えても102.1%だった。
10月度の店舗別売上高は、日本橋店111.2%、泉北店110.3%、柏店107.9%、新宿店106.5%、玉川店102.5%、大宮店101.7%、横浜店101.7%、大阪店100.0%、京都店97.7%、岡山高島屋102.4%、高崎高島屋104.4%、EC店110.5%となった。
国内顧客については、気温の低下に伴いジャケットやストールなどの秋物衣料・雑貨が堅調に推移し、前年実績を上回った。
インバウンド顧客については、前年の大阪・関西万博による集客効果の反動があったものの、化粧品や子供情報ホビー、リビング関連商品がなどが伸長したことから、前年実績並みとなった。
商品別売上高では、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、呉服、子供情報ホビー、スポーツ、リビング、美術、食料品、食堂、サービスが前年実績を上回った。
