アマゾンnews|風力/太陽光発電プロジェクトへの新投資18件追加
アマゾン・コム(ワシントン州シアトル市、アンディ・ジャシーCEO)は、風力/太陽光を用いた実用規模のエネルギー・プロジェクトへの投資を進めてきたが12月1日、新たに米国、フィンランド、ドイツ、イタリア、スペイン、英国において、風力/太陽光発電プロジェクト18件の追加を発表した。これにより、2021年時点で合計5.6ギガワット(GW)の調達容量を見込む。
アマゾン・コムは現在、世界最大の再生可能エネルギー購入企業として、実用規模の風力/太陽光発電プロジェクト105件と、工場施設や店舗の屋根に設置された太陽光発電169件のプロジェクトを含め、世界全体で274件のプロジェクトに携わっている。
同社は 2025年までに事業運営の100%を再生可能エネルギーで賄うという目標を掲げているが、これは当初目指した2030年よりも5年前倒しのスケジュールだ。
新たに加わった風力/太陽光発電プロジェクトによって、アマゾン・コムによる再生可能エネルギーの電力生産能力は合計12ギガワット超となり、全プロジェクトのフル稼働後は1時間当たり3万3700ギガワット時(GWh)、つまり米国の300万世帯分の年間消費電力量に相当する出力が可能になる見込みだ。
これらのプロジェクトによって、アマゾン・コムの自社オフィス、フルフィルメントセンター、アマゾン ウェブ サービス(AWS)のデータセンターに再生可能エネルギーが供給される。これはまた、全世界で使用されるエコー デバイスの電力量に相当するクリーンエネルギーを生産するという、アマゾン・コムの気候変動対策に関する誓約に対する後押しともなる。これらのプロジェクトで生産されるクリーンエネルギーの総量は、米国内を走る車300万台分の年間排出量に相当する、約1370万メートルトンの炭素排出削減になる。
アマゾン・コムのワールドワイド・サステナビリティ担当バイスプレジデントカラ・ハースト(Kara Hurst)氏は次のように述べている。
「アマゾン・コムでは、炭素排出量の削減と気候変動への対処に向けて、迅速かつ慎重に進んでいます。世界規模で行っている再生可能エネルギーへの大きな投資は、パリ協定よりも10年早い2040年までにCO2排出実質ゼロの達成を目指すという当社の気候変動対策に関する誓約を守るための重要なステップです。また再生可能エネルギーのプロジェクトは、新たな投資とグリーンジョブ(緑の雇用)を生み出し、世界各地のコミュニティで電力システムの脱炭素化を推進しています」