ユニーnews|店舗従業員の「髪色」アンケート調査結果発表
ユニー(株)(愛知県稲沢市、榊原健社長)は、2022年11月に店舗従業員の服装ルールの緩和を行い、髪色自由化を実施した。髪色自由化以降初めて、同社店舗で働く従業員の髪色を調査した。この調査は2023年11月8日~20日の期間、ユニー店舗従業員(社員/パート・アルバイト)に対して行われ、回答者数は 3919人だった。
■髪色比率
半数強の約51%の従業員が自由な髪色(黒以外)で勤務している。自由な髪色の中でも派手髪色の従業員は約 20%(全体では 9%)だった。派手髪の色は、ベージュグレー、アッシュ/金、ゴールド/銀、シルバー/緑、グリーン/青、ブルー/紫、パープル/桃、ピンク/赤、レッド/橙、オレンジ/虹、レインボー。
■派手髪比率
派手髪色別で見ると、最も多い髪色はアッシュが17%、次いで桃・ピンクが約16%、金・ゴールドが約12%と続いている。
■年代別内訳
どの年代でも40%以上の従業員が自由な髪色(黒以外)を楽しんでおり、特に60代は約55%、50代は約54%と半数以上に上る。
■都道府県別「派手髪」比率
地域別に見ると、派手髪色の比率が高いのは富山県、埼玉県、奈良県、山梨県、栃木県、千葉県、岐阜県となっている。
■制度変更による影響(顧客や同僚からの反応)
黒髪を含む7割以上の従業員が、ポジティブな反応をもらっていると回答した。ネガティブな反応は4.6%と極わずかという結果になった。
「派手髪」従業員のコメントでは、
•常連のお客に褒めてもらい嬉しかった。雰囲気が明るくなったと感じると言ってもらった。(愛知県/50 代/パート・アルバイト/髪色:茶・ブラウン
•お客から「素敵な髪色ね」など、派手髪で顔を覚えてもらったので声を掛けられやすくなってとても嬉しい。派手髪の自分の似顔絵をPOPに描き商品の紹介にもつなげている。(愛知県/30 代/パート・アルバイト/髪色:紫・パープル)
•暖色や寒色などいろいろ変えていたら、お客や従業員から「良い色ね」「次は何色にするの?」など、コミュニケーションする機会が増えた。(富山県/40 代/パート・アルバイト/髪色:桃・ピンク)
•年配のお客から「綺麗な髪ね」と言われるなど評判が良かった。同じ日に何度も髪のことを話しかけられることもあり、良いコミュニケーションのきっかけになっていると思った。(愛知県/30 代/パート・アルバイト/髪色:金・ゴールド)
•白髪染めをやめてカラーにした。今は白髪も目立たなくなり、お客にも似合っていると言われる。(群馬県/50 代/パート・アルバイト/髪色:桃・ピンク)
ユニーは生鮮食品も取り扱う老舗の総合スーパーとして、顧客から見える従業員の印象を重視してきた。しかし従業員からの意見をきっかけに、設立以来約50年間変えることのなかった服装ルールを緩和し、2022年11月に髪色の自由化を実施した。その際、髪色を派手にする場合は「店で一番元気な挨拶と好印象な接客を心掛ける」というルールを設けた。
制度変更以降、実際に髪色を変えた従業員はどのくらいいるのか、また改定によりどのような効果があったのかを調査した。
同社では、実際の制度の運用状況やアンケートの結果を踏まえ、更なる従業員エンゲージメントの向上に努めつつ、多様な個性を尊重し、さまざまな社会課題の改善に取り組んでいく。