コープさっぽろnews|全自動・消滅型生ごみ処理機を84店舗・石狩工場に導入

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生活協同組合コープさっぽろ(札幌市西区、大見英明理事長)は店舗から排出する生ごみの削減を目的として、全自動・消滅型生ごみ処理機「POITO(ポイト)」を導入している。2023年12月末までに84店舗、関連会社コープフーズの石狩工場に導入した。これにより年間3000トンの生ごみを店内・工場内で処理することができている。

コープさっぽろの生ごみ排出量は年間3500トンで、1店舗1日あたり平均100kgだ。処理コストは毎年約1億円に上る。近年は惣菜や即食需要高もあり、生ごみの排出量は増加傾向にある。POITOは、微生物の力を借りて生ごみを分解・微生物化し、水として排出する。最大の特徴は生ごみを堆肥化させるのではなく、残さ物がほぼゼロになることだ。POITOではパイナップルの皮や卵の殻など一部分解できないものもあるが、野菜くず、魚の頭や骨も処理が可能だ。

現在、POITOから排出される水は下水処理しているが、有機物を含むことから何らかの形で有効活用ができないか調査を進めているという。

食品を処理加工した際に発生する生ごみは、80〜90%は水分と言われる。生ごみをそのまま焼却することは水を燃やすことと変わらず、多くのエネルギーが必要になり、温室効果ガスも排出される。このような問題を解決するため、「ゼロ・エミッション(そもそものごみを極力排出しない)」を目指す取り組みの一環としてPOITOの導入した。POITOの導入で生ごみ処理にかかっていたコストの9割の削減が見込まれるほか、ごみ運送時と焼却時のCO2の発生を抑え、環境負荷を低減できる。SDGs対応にもなる。

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