ヤオコーnews|スーパーマーケット初の食品リサイクルループ構築

CSR

(株)ヤオコー(埼玉県川越市、川野澄人社長)は、(株)西東京リサイクルセンター(NRC 東京都羽村市、植田徹也社長)と共同で、バイオガス発電事業での食品リサイクルループを構築している。2024年1月31日、スーパーマーケットとして初となる農林水産大臣、経済産業大臣、環境大臣による食品リサイクル法の「再生利用事業計画」の認定を取得した。

この取り組みは、ヤオコー店舗で排出された惣菜や野菜くずなどの食品残渣を、NRCでバイオガス発電(メタン発酵処理)を通じてリサイクルし、再生可能エネルギーを発電、さらに発電時の副産物として発生した固形物を肥料としてヤオコーファームの圃場に散布し、野菜を栽培するもの。

そして、その肥料を使って育てた農産物を、また店舗で販売するという循環型モデルとなっている。NRCとの食品リサイクルの取り組みでは、店舗におけるごみ分別の方法を抜本的に変更した。NRCでは、廃棄物として搬入される包装容器などの廃プラステックなどメタン発酵に適さない発酵不適合物とメタン発酵原料となる内容物を分別することが可能なため、対象店舗では、生ごみとその他廃棄物を分別する手間が無くなり、またそれまで可燃ごみとして処分されていた店舗でも、生ごみを食品リサイクル資源とし活用できるようになった。

こうした取り組みの結果、従来の食品リサイクル実施店舗に比べても、1店舗当たりの食品リサイクル率が約1.6倍に上昇し、一方可燃ごみ排出量は約25%削減された。さらに、次のステップとして、バイオガス発電で発電した再エネ電気を、ヤオコーファームの水耕栽培(ハウスレタス栽培)の成長促進用LED 照明での使用をスタートしている。

ヤオコーでは、環境目標として「2030年食品リサイクル率100%」を掲げていて、こうした取り組みを引き続き進める。

関連カテゴリー

CSR

CSR 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧