ハローズnews|オフサイトPPA契約で四国エリアの11店舗に再エネ供給
(株)ハローズ(広島県福山市、佐藤利行社長)は、秋山興産(株)(香川県丸亀市、秋山憲夫社長)および(株)エナリス(東京都千代田区、都築実宏社長)と「オフサイトPPA」に関する契約を締結した。契約期間は 10年で、運用開始は2024年12月の予定。
不動産事業を展開する秋山興産が香川県内に保有する非FIT太陽光発電所で生じた再生可能エネルギー(再エネ)を、エナリスおよび子会社で小売電気事業者のエナリス・パワー・マーケティング(EPM)を介して、ハローズが運営する四国エリアのスーパーマーケット11店舗に供給する。
これにより、各店舗で使用する電力の20%相当を、再生可能エネルギーでまかなえる見込み。年間発電量は339万1329kWhで、これによるCO2削減効果は年間約1448.74トンを想定する。ハローズ全排出量では 1.8%相当だが、拠点となる11店舗では15%相当 (2021 年度比)の削減を見込む。
なお、オフサイトPPAで電力が不足する場合は、EPMが実質再エネ電力を供給するため、11店舗の実質再エネ100%化を実現する。
このオフサイトPPAスキームの特長は、ハローズの業態の特性を活かし、地域で生まれた再エネの全量を地域内で使い切る、“地産地消”を実現している点だ。
一般的なPPAモデルでは、ユーザー企業が稼働していない時間帯は再エネ電力を消費しきれず、余剰が出る。しかしハローズは「24時間年中無休」のスーパーマーケットを展開していることから、再エネを余すことなく活用することができる。
ハローズではこれまでもエネルギーの側面から気候変動対策に取り組んできた。2014年にはハローズが使用する物流センターの屋上にメガソーラーを設置、2016年以降は82店舗・2施設に「オンサイトPPA」等を導入している。同社は今後も物流や店舗における省エネ・再エネ化を継続的に推進していく。