オイシックスnews|クマ被害支援りんご入りふぞろい食材セット発売
オイシックス・ラ・大地(株)(東京都品川区、高島宏平社長)が展開する「らでぃっしゅぼーや」は、深刻化するクマ被害に遭う契約生産者 津軽産直組合(青森県)を緊急支援するため、「クマ被害支援りんご入りふぞろい食材おためしセット」の販売を開始する。

今年はクマの出没が全国的に激増しており、りんごを生産する津軽産直組合の農園がある青森県でも、2025年4月の出没件数が過去5年平均の2倍以上となったことから、県は2025年5月1日から11月30日まで「ツキノワグマ出没警報」を発令している。津軽産直組合の農園でも10頭、近隣地域全体では100頭ものクマが罠にかかるなど、極めて深刻な状況だ。
特に、一度りんごの味を覚えたクマ(地元では「アップルベア」とも呼ぶ)は、りんごを食べ荒らすだけでなく、エサ場としてマーキングするために木に爪痕を残す。マーキングされた木は、クマが繰り返し出没する危険性があるため、やむを得ず切り落とすしかない。こうした対策で2025年は30本を伐採し、約1.8トンも収穫量が減ってしまっている。伐採した樹は苗木から育て直しても収穫まで約6年かかるため、今後6年間は毎年約1.8トンの収穫ゼロが続くことになる。

さらに生産者は安全を確保するために、バギーや檻を購入。収量減と安全対策費を合わせ、現時点ですでに総計500万円を超えている。
らでぃっしゅぼーやは「生産者応援」をブランドの核としていることから、今回の深刻な「クマ被害」も、生産者が農作物を作り続けていく上で見過ごせない状況だと捉え、緊急支援として「ふぞろいおためしセット」を販売する。税込み価格で1980円。また、1回の注文あたり100円を産地に寄付する。

