ヒマラヤnews|富士通のAI技術で顧客心理をつかむ実証実験を実施
スポーツ用品を販売する(株)ヒマラヤ(岐阜県岐阜市、後藤達也社長)は、富士通(株)(東京都港区、田中達也社長)の協力を得て、ECサイトを閲覧する顧客の心理を分析し、その心理状況に応じた情報をタイムリーに提供するという実証実験を9月19日(水)から10月3日(水)まで実施する。
今回の実証実験の目的は、顧客一人ひとりの購買行動や心理に応じた情報提供の有効性を検証し、商品ページの閲覧数向上やECサイトの改善施策に役立てることである。
「FUJITSU Human Centric AI Zinrai」の中核技術である「感性メディア処理技術」を活用して、ECサイトを閲覧する顧客の心理を捉えた最適なアプローチを行う。
具体的には、「ヒマラヤオンラインストア」のアウトドア特集ページにおいて、顧客がモバイル端末で商品ページを閲覧する時間やスクロール速度、端末の揺れなどのデータを取得し、(株)富士通研究所(神奈川県川崎市、佐々木繁社長)が開発したAI技術を用いて、商品に対する関心や迷いを推定する。
また、関心や迷いの度合いに応じて表示するメッセージを切り替え、顧客の心理をタイムリーに捉えた接客を実現する。
さらに、閲覧ページの遷移データと心理データの相関関係を分析することで、顧客が購買に至るまでにどのような心理で商品を比較検討するかも把握する。
今後は、ECサイトにおける顧客満足度向上への施策検討、マーケティング戦略への応用についてもその効果を検証していく計画だ。
ヒマラヤは、現在、全国に109店舗を展開しているが、「ヒマラヤオンラインストア」などEC事業にも注力している。富士通のECサイト構築ソリューション「FUJITSU Business Application SNAPEC-EX(スナップイーシー イーエックス)」を導入していて、店舗だけでなく、ECサイトでの顧客満足度の向上やマーケティング強化を図っている。