イオン九州news|ソフトバンクと「ネットスーパー」の夜間配送実証実験開始
イオン九州(株)(福岡市博多区、柴田祐司社長)はソフトバンク(株)(東京都港区、宮内謙社長兼CEO) と、店舗からの商品配送をICT(情報通信技術)によって効率化するために物流分野で協業すると発表した。
その一つとしてイオン九州店舗から顧客の自宅までの「ラストワンマイル配送」の実証実験に取り組む。
その第一弾として、2019年6月から夜間配送の需要調査として「イオンショッパーズ福岡店」のネットスーパーの注文品を22:00~23:00を含む時間帯に配送する実験を行っている。ネットスーパーの注文品を22時以降に夜間配送するのは、日本初となる。
ネットスーパーの配送業務では、日によって配送量が異なるにもかかわらず、常時、配送車両のトラックを一定数確保する必要があった。これにより余分なコストが発生し、また急な需要の変化に対応できないといった課題も生じていた。とくに即日配送や夜間配送の手配は難しく、当日の受け取りニーズが高い生鮮食品についてはネットスーパーの利用が進まない要因になっていた。そこで夜間配送のニーズを検証しようというわけだ。
そして第2段階では、ネットスーパーの注文品を顧客宅まで配送する業務を、地域の配送ドライバーとマッチングさせるシステムの実験に取り組んでいく。協業パートナーのCBcloud(株)が運営する配送マッチングサービス「PickGo」を活用する。荷量に応じて、必要な時に必要な車両数と、地域の登録ドライバーとをマッチングさせて配送する仕組みを築く。これにより22時以降の配送需要にも対応できる体制を構築する。