イオンnews|オンラインマーケット「Green Beans」今夏始動

イオン(株)(千葉市美浜区、吉田昭夫社長)は4月4日(火)、オンラインスーパー事業会社のイオンネクスト(株)(千葉市美浜区、バラット・ルパーニ社長)が2023年夏、“オンラインマーケット”の新ブランド「Green Beans(グリーンビーンズ)」を立ち上げ、サービスをスタートすることを発表した。

同時に2021年に千葉市緑区誉田町に建設を着手した、最先端のAIとロボティクス機能を導入するイオン初のカスタマーフルフィルメントセンター(CFC)の稼働も発表した。

グリーンビーンズは、生鮮、日配を始めとした新鮮な食料品や日用品など幅広い品揃えを顧客が欲しいタイミングで玄関先まで届けするオンラインマーケットを展開する。

2019年11月、イオンと提携した英国テクノロジー企業 Ocado (オカド)グループ(ロンドン、ティム・スタイナーCEO)の子会社であるオカドソリューション(ロンドン、ルーク・ジェンセンCEO)の最新デジタル技術と機能を導入する。

 

庫内では6分間に50個のピッキングを可能とするピッキングロボを駆使するなどAIを組み合わせた最先端のオペレーションとロジスティクスを行う。スマホやPC画面上には数秒でレコメンド商品を表示するなどパーソナライズされたユーザーインターフェース、徹底した鮮度管理によるコールドチェーン、教育された専門スタッフによるデリバリ―までを内製化することで、注文から受け取りまでシームレスに顧客の買い物満足度の向上を図る。

配送は物流事業会社のイオンネクストデリバリ―が行う。配送の際は、AIが自動計算し、トラックのコンテナ内では重量物は自動計算で、貨物の真ん中、軽いものは上といった配置する仕組みも取り入れ、ドライバーの負担を減らし、女性、異業種からも採用しやすくした。女性の応募比率は20%を超えている。

イオンの吉田昭夫社長は「中期計画の中でもデジタル戦略の強化を最も重視している。2019年オカド社との戦略的パートナーシップ契約を締結。10カ国12社のグローバル小売企業で導入されているデジタル技術を採用し、世界レベルの買い物体験を提供する。イオングループの実店舗が少ない首都圏、特に東京23区の若いファミリーなど共働き、子育てで忙しい人たちを応援したい。買い物を変える、毎日を変えるサービスを構築していく」と語った。

イオンネクストのバラット・ルパーニ社長は「『買い物を変える、毎日を変える』が我々のパーパス。時間は貴重な資産であり、多忙な若い世代が、買い物を楽しく、充実した時間にできるようDXで効率化する」と語った。

CFCはオカドの最新デジタル技術と機能を活用し、先進テクノロジーで運営する大型の物流拠点。最大5万SKUを、朝7時から23時まで1時間枠での配送指定にて玄関先まで届ける。配送直前には到着予測時間を顧客にメールで通知する。

扱い商品の割合は食品50%、キッチン用品、医薬品など日用品50%を計画する。売上げの80%は食品に想定。需要が増加している冷凍食品は約2000品目取り扱う予定。配送は原則ネットスーパーの不満の一つに挙がる生鮮農産物を自分の目で選べないという点については、配送から1週間以内、鮮度(形状・色がすぐれた状態)を保つ「1週間鮮度保証」を提供する。

当面、イオンリテールが行っている店舗出荷型のネットスーパー事業とは併存して実施する。ネットスーパーは実店舗から、店内製造の惣菜なども配達できるメリットもあるが、グリーンビーンズでは首都圏のまとめ買い需要の取り込みを想定。店舗の同様の品揃えを物流拠点に揃えるだけでなく、まったく別のオンラインマーケットとして、専門の商品バイヤーによる商品構成を行い、ロングテールにも対応する。

■配送エリア
東京都新宿区・渋谷区・世田谷区・目黒区・中央区・千代田区・品川区・港区・大田区・江東区・江戸川区・ 千葉県千葉市(稲毛区・中央区・花見川区・緑区・美浜区・若葉区)・習志野市・船橋市・市川市・浦安市・八千代市・四街道市・神奈川県川崎市(麻生区・川崎区・幸区・高津区・多摩区・中原区・宮前区)。
※1年を目途に東京23区全域へ配送を拡大する。

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