ヤフー・アスクル・ヤマト連携で「当日配送」
ネット通販業界の競争が、
新たな次元に入ってきた。
今日18日の日本経済新聞。
ネット通販第3位のヤフーが、
明日19日から関東1都6県で当日配送を開始。
ヤフーは楽天と同様の、
仮想商店街型通販サイト「ヤフー!ショッピング」を運営。
年間取扱額は約3000億円で、
1兆3000億円規模の楽天、アマゾンに次ぐ規模。
野村総合研究所の推計によれば、
2012年度の国内ネット通販市場は、
10兆2000億円。
前年度比16%の大幅増。
13年度には11兆5000億円になる見込み。
ヤフーは現在、翌日配送だが、
サービス開始後は
午前8時までの注文で
同日午後9時までに配送する。
当面は仮想商店街の中の全2万店中、
家電や衣料品、日用品を中心に、
2000~5000店舗の商品を対象とする。
配送料は出店者が決めるが、無料にする店舗もありそうだ。
ヤフーの当日配送サービスは、
資本提携しているアスクルの物流施設を活用。
出店者に対する集荷はヤマト運輸が担当。
関東の状況を見てから、同サービスを関西にも広げる計画だ。
ヤフーとアスクルは共同でネット通販サイト「LOHACO」を運営する。
LOHACOではすでに、
関東1都6県と三重を除く近畿2府4県(一部地域を除く)で
当日配送を実施している。
こちらは午前10時までの注文で、
同日午後6時から8時、または8時から9時までの指定時間帯に配送する。
ヤフー、アスクル、ヤマトの三者連携で、
「売り」を担当するのが、ヤフーのインターネットモールということになる。
ネット通販各社は便利なサービスの向上でしのぎを削る。
アマゾンジャパンは当日配送サービスを他社に先駆けて導入。
楽天も現在計画中だ。
当日配送以外にも、
時間指定やファッション関連商品の無料返品サービスなど、
さまざまな取り組みが行われている。
ネット通販は情報の集積量で顧客を獲得する時期から、
物流によるサービス向上を競うステージへと変化している。
つまり、
「モノのスピード」を
「情報のスピード」にいかに近づけるか、
その差をいかに縮めるかという段階に
移ったということ。
背景には物流企業の技術進歩があることは言うまでもない。
技術進歩次第で扱えるモノの種類も増えるだろう。
もちろん、生鮮食品だって不可能ではない。
高密度に暮らす日本の国土は、
ネット通販に適しているともいえる。
だから、ネット通販企業と物流企業の融合が現れる。
ヤフー、アスクル、ヤマトはその前兆ということになる。
検索キーワード: ネット通販 ヤフー 楽天 アマゾン LOHACO 情報 物流