U.S.M.Hnews|第2Q 3487億円1.1%・経常利益12.5%の増収増益
スーパーマーケット企業トップの(株)ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(東京都千代田区、藤田元宏社長)が、2019年2月期の第2四半期連結業績を発表した。(株)マルエツ、(株)カスミ、マックスバリュ関東(株)の3社が属する。
営業収益は3487億円(前年同四半期比1.1%増)。営業利益56億1000万円(11.0%増)、経常利益58億4900万円(12.5%増)、純利益33億2300万円(5.2%増)の増収増益だ。
営業利益率1.6%、経常利益率1.7%。
同グループでは、2018年2月期からの3年間を対象とする「中期経営計画」を設定している。2年目の今年度は、シナジー創出を加速するために、資材調達部と仕入統合推進部を新設した。また、事業インフラを共有して効率化を図るために、マルエツとカスミの財務経理部門とICT部門を統合した。さらに、新たなスーパーマーケットモデルへの転換を目指して業態開発部とデジタル事業企画部を新設している。
マルエツの営業収益は、1880億3900万円(0.5%増)。仕入れ構造の見直しと、仕入販売計画の精度向上によって、荒利益率の改善を進めている。195店舗に「セミセルフレジ」を導入したほか、発注作業の簡素化のための「デリカメニュー発注システム」、そして効率的な店舗オペレーションのための「トータルLSPシステム」など、店舗運営の省力化に取り組んだ。また36店舗を改装して、生鮮デリカを導入している。
カスミの営業収益は、1366億2900万円(1.6%増)。3月に、イオン電子マネー「WAON」の決済サービスを開始して、「WAON一体型カスミカード」を導入した。また、業務改革推進プロジェクトをスタートして、モデル店舗で作業の標準化を進める。
マックスバリュ関東の営業収益は、219億2800万円(1.9%増)。「商品が来店動機となるSMへの進化」「仕組みによる生産性の改善」「改革を推進する組織力・人財の強化」に取り組んでいる。
マルエツが5店、カスミが3店を新設し、閉店はマルエツが2店、カスミが1店。8月末のグループ店舗数はマルエツ295店、カスミ187店、マックスバリュ関東34店、中国江蘇省2店の518店舗体制だ。