ケーズnews|上半期売上高2.7%増/経常利益1.9%増でアプリキャンペーン
(株)ケーズホールディングス(茨城県水戸市、平本忠社長)が第2四半期連結決算を発表した。
連結の累計売上高は3454億8300万円で、前年同期比2.7%増、営業利益は156億6800万円で、前期比2.1%増。経常利益は184億1400万円で1.9%増。純利益は123億8600万円で、0.8%の減少。
営業利益率は4.5%、経常利益率は5.3%。
電販売業界はこの上半期に、猛暑の影響で季節商品が全体を牽引した。エアコン、扇風機などの季節商品がその猛暑の影響で好調に推移した。テレビは2018年12月の新4K8K衛星放送開始に向けて、4K対応大型テレビへの買い替えが進んだ。
携帯電話はスマートフォンの単価上昇で、好調に推移した。9月下旬発売の新型iPhoneの販売も貢献した。パソコンは8月下旬に、マイクロソフト社のSurface Goが販売されて順調な立ち上がりを見せたものの、パソコン全体の需要は薄れ、売上は低調だった。
洗濯機は時短、節水の大容量タイプを中心によく動いた。また冷蔵庫は生活スタイルに合った商品への買い替えが進んだ。
営業利益、経常利益は、より良い生活が期待できる付加価値商品が引き続きよく売れて、前年同期を上回った。
出退店に関しては、直営店4店を新設、直営店3店を閉鎖。その結果、当連結会計年度末の店舗数は497店(直営店493店、FC店4店)。
ケーズデンキグループは、「がんばらない(=無理をしない)」経営を標榜する。それに則って、「現金値引」、「長期無料保証」、「あんしんパスポート」などのサービスを提供する。あんしんパスポートアプリは、今年9月1日から、新規登録キャンペーンを実施した。アプリには、おすすめ商品の紹介やチラシの閲覧、顧客にお得なクーポンの配信などの機能がある。
家電チェーン最大手のヤマダ電機は、売上高前年比0.8%増だったが、営業利益74.8%減、経常利益59.7%減、純利益90.0%減の大減益だった。そこで「安売りからの脱却」を目指したが、それも行き詰り状態である。そのヤマダに比べればケーズホールディングスはこの上期、健闘したと評していいだろう。