ラオックスnews|第3Q 災害でインバウンド消費減速し経常赤字10億円

ラオックス(株)が2018年12月期の第3四半期決算を発表した。

売上高803億5000万円(前年同期比70.4増)、営業損失13億8100万円(前年同期は3億3300万円の営業損失)、経常損失9億9700万円(前年同期は6億1900万円の経常損失)、当期純損失3億2300万円(前年同期は7億8300万円の当期純損失)と、増収にもかかわらず大幅な減益だ。

ラオックスはカタログ通販会社のシャディ(株)を5月から連結子会社化している。シャディの買収により売上げは大きく伸び、売上総利益も41.5%と伸びたが、新事業への投資が先行したうえ、自然災害の影響により減益となった。

7月の西日本を中心とした記録的な豪雨や夏の猛暑、相次いだ大型台風の襲来や9月の北海道胆振東部地震が、ラオックスにも大打撃を与えた。店舗休業や商品破損といった物理的な影響だけでなく、インバウンド事業を主力とする同社にとって、航空便の欠航やクルーズ船の寄港中止によるキャンセル被害が大きかった。

またシャディの主要取引先の代理店の過半が関西に集中していることに加え、靴事業の店舗網の半数以上が西日本で展開していることから、繁忙期の商戦に多大な影響が出た。

リテール事業の売上高は、409億9700万円(6.4%増)、営業利益は10億3400万円(13.3%増)。9月に中国越境ECサイトの「Kaola.com」との戦略的パートナシップ契約を締結した。これにより中国大手3大ECサイト(天猫国際、蘇寧易購、Kaola.com)とのプラットフォームの構築が完了した。

シャディの生活ファション事業は、売上高は380億8600万円(431.1%増)、営業利益7300万円(前年同期は3億2600万円の営業損失)。

エンタテインメント事業は、売上高4億7500万円(前年同期は4100万円)、営業損失は6憶7100万円(前年同期は1億3600万円の営業損失)。そして、SCディベロップメント事業は、売上高10億0100万円(34.0%減)、営業損失は6億1300万円(前年同期は7億5600万円の利益)。

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