良品計画news|第3Q営業収益8.7%増・経常利益3.7%増/国内海外ともに増収
(株)良品計画(東京都豊島区、松﨑曉社長)が2019年2月期の第3四半期連結業績を発表した。
営業収益は3042億1500万円(前年同期比8.7%増)、売上高3035億4600万円(8.7%増)、営業利益348億5900万円(3.9%増)、経常利益357億2000万円(前年同期比3.7%増)純利益303億0900万円(30.2%増)の増収増益と好調だ。
営業収益対比の営業利益率は11.5%、同経常利益率は11.7%と、どちらも二桁で、小売業というよりも製造業のレベルである。
国内事業の営業収益は1889億9800万円(5.3%増)、セグメント利益は215億7300万円(9.7%減)。店舗数は461店舗で、前年同期より7店舗増えた。婦人・紳士ウェア、キャリーバッグ、生活雑貨、収納家具が好調だった。しかし、毛布やリビング家具、季節家電は暖冬の影響で苦戦した。食品は、レトルトや半生菓子が売上げを牽引した。
東アジア事業の営業収益は868億9300万円(13.8%増)、セグメント利益は133億3600万円(27.6%増)。店舗数は、前年より29店舗増加して期末で362店舗を展開している。中国は、積極的な出店と衣服・雑貨の価格見直しで増収した。韓国も衣服・雑貨を中心に売上げが伸びた。
欧米事業の営業収益は167億1000万円(15.5%増)、セグメント損失は8億1500万円(前年同期は12億4900万円の損失)。期末店舗数は前年より6店舗減少して66店舗。前期に不採算店の整理を進めたことに加えて、衣服・雑貨が伸長したことで回復傾向だ。一方、北米は、物流改善による経費が先行したこと、新規出店による一時的なコストが嵩んで販管費が増加した。
西南アジア・オセアニア事業の営業収益は116億1200万円(21.0%増)、セグメント利益は3億2400万円(前年同期は7100万円の損失)。店舗数は、前年より5店舗増えて期末で74店舗。シンガポールは、衣服・雑貨の在庫不足が発生して苦戦したが、大型家具が売上げを伸ばした。オーストラリアは既存店が好調で、とくに紳士ウェアが伸長した。
国内国外ともに増収だが、利益は地域によってまだまだ格差がある。良品計画のチャレンジ精神の途中経過であると認識しておくのがいいだろう。