H2Onews|第3Q売上高1.6%増・経常利益13.5%減/百貨店増収・食品事業減収

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、鈴木篤社長)が、2019年3月期第3四半期の連結業績を発表した。

売上高は7004億0600万円(前年同期比1.6%増)、営業利益162億7700万円(9.4%減)、経常利益は169億8900万円(13.5%減)、純利益は62億2700万円(59.0%減)で増収減益だ。

営業利益の減少は、阪神梅田本店の第II期棟建て替え工事で売場面積が2割減少していることと、第I期棟のオープンで、減価償却費などが大幅に増加したことが影響している。

さらに、地震や台風などに伴う災害で、60億7000万円を特別損失に計上したことによって、純利益も大きく前年を下回った。

営業利益率は2.3%、経常利益率は2.4%。

百貨店事業は、売上高3381億1400万円(1.8%増)、営業利益は132億4700万円(4.5%減)で増収減益。

阪急うめだ本店は、婦人ファッションを中心に国内需要が引き続き堅調に推移した。阪急メンズ大阪は、海外ブランドファッションが、富裕層だけでなく若年世代にも広がった。その結果、阪急メンズ大阪を含めた阪急本店の売上高は5.0%増収した。

阪神梅田本店は、2018年6月1日に建て替え第I期棟をオープンした。売場面積の減少で、売上高は6.6%、前年を下回った。

支店は、2017年11月に開業以来最大規模の改装を行った博多阪急が好調に推移した。2017年7月に閉店した堺北花田阪急を除く支店合計の売上高は3.4%増だ。

神戸・高槻事業は323億2400万円(154.9%増)、営業利益は2億3800万円(53.2%減)。2017年10月1日に(株)そごう・西武から事業承継したそごう神戸店と西武高槻店の事業だ。19年10月1日には事業を阪急阪神百貨店へ移管して、屋号をそごう神戸店から「神戸阪急」、西武高槻店から「高槻阪急」へと変更する予定だ。

食品事業の売上高は2823億0400万円(4.8%減)、営業利益4億6100万円(43.3%減)。(株)阪急オアシスの不採算店舗閉鎖に伴う営業店舗数減少の影響もあり、売上高、営業利益とも前年を下回った。またイズミヤ(株)では耐震に伴う建て替え工事を施し、既存店では8店舗で食品事業の強化を軸とした改装を進めた。その結果、既存店の食品部門は堅調に推移したが、非食品部門は直営売場の縮小や季節商材の不調などで苦戦した。

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