H2Onews|春節とバレンタイン効果で2月売上高1.3%増/食品事業苦戦
エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、鈴木篤社長)が2019年2月度の売上速報を発表した。
阪急本店の前年比が104.8%、阪神梅田本店が96.9%、支店が97.1%、全店では101.3%だった。
2月は、働き方改革やワークライフバランスの確保のために19日(火)に博多阪急を全館休業日とした。また阪急メンズ東京の改装工事に伴う売場面積の縮小など、売上げ減少となる要因もあった。春物衣料の動きも鈍かった。そんななかで、バッグやコスメなど服飾雑貨の売上げが伸長したことで、ファッション全般が好調だった。
インバウンド需要は、2月は春節とバレンタインが重なったことで集客力が高まり、とくに阪急本店の1/23~2/14までの売上高は過去最高の24億円を記録した。1月1日に施行された「中国電子商取引法」の影響で1月は前年比92.2%だったが2月は回復傾向だ。
支店は12店舗中5店舗が前年をクリアした。
基幹店の阪急本店は、国内外ともに婦人ファッションが108%。阪急メンズ大阪は海外ブランドのカジュアル商品が好調で、スニーカーやTシャツなど春の新作が売上げを伸ばした。
食品事業のイズミヤ(株)は94.8%、(株)阪急オアシスは94.5%と依然、苦戦している。