オークワnews|年商2651億円1.3%減・経常利益29.1%増の減収増益
(株)オークワ(和歌山市中島、神吉康成社長)が2019年2月期の本決算を発表した。
営業収益2651億1600万円(前年同期比1.3%減)、営業利益28億4000万円(32.4%増)、経常利益30億3800万円(29.1%増)、純利益2億4500万円(75.4%減)。純利益が大きく減少したのは、前年同期は投資有価証券売却益等の特別利益があったからだ。
営業利益率、経常利益率ともに1.1%。
稼働2年目を迎えた岐阜県安八郡の惣菜工場「オーデリカファクトリー安八」の効率改善が進み、新規商品の開発が拡大して取扱高が大幅に伸長した。店舗は、インストア加工商品の自社工場やセンターでの商品化拡大を進めた。また自動発注システムの活用で時間の短縮が図られた。それらが効率化に寄与している。
新規出店は、11月に和歌山県海南市に「海南下津店」をオープンして、和歌山県下の店舗数が48店舗となった。また、大阪府摂津市「南摂津駅前店」など5店舗を全面改装した。
奈良県桜井市「スーパーセンター桜井店」など4店舗にはダイソー売場を導入。奈良県生駒市「生駒菜畑店」と、三重県亀山市「亀山店」には「提案型住居雑貨売場」を新設した。
一方で、三重県津市の「スーパーセンター河芸店」は経営効率化のため、三重県松阪市の「プライスカット三雲店」は新築建替えに向けて閉鎖した。
連結子会社の食品スーパーマーケットの(株)ヒラマツは、和歌山市に「小倉店」を新規出店したが、既存店が苦戦して減収減益だった。外食の(株)オークフーズは、経営効率化を進めた結果、利益が改善している。(株)リテールバックオフィスサポートは、同社グループ内を中心に、店舗・施設の管理業務を継続して行っていることで、グループ全体の業務効率化に貢献している。
2020年の通期は、営業収益2680億円(1.1%増)、営業利益30億5000万円(7.4%増)、経常利益32億5000万円(7.0%増)、純利益12億円(387.9%増)を見込む。