いなげやnews|年商2517億円1.3%減/販管費嵩み減収減益
(株)いなげや(東京都立川市、成瀬直人社長)が2019年3月期の本決算を発表した。
営業収益2516億5500万円(前年同期比1.3%減)、営業利益22億7900万円(36.6%減)、経常利益25億8300万円(32.8%減)、純損失は13億0400万円。減収減益だ。
純損失が発生したのは、(株)三浦屋の株式取得時に発生したのれんについて10億5500万円、固定資産について16億3800万円の減損損失を計上したためだ。
営業利益率0.9%、経常利益率1.0%
利益面では、ロス削減に取り組み、発注支援型システムの導入などで発注精度の向上を行った。売上総利益率は0.4ポイント上昇して、701億6900万円(0.0%増)と増益だった。
また、販売費および一般管理費は、人手不足による配送コストの上昇や水道光熱費の上昇、新規出店による地代家賃の増加などに伴い765億7700万円(1.5%増)となった。
スーパーマーケット事業の売上高は2003億7700万円(1.6%減)、セグメント利益は8億7700万円(58.4%減)。野菜の相場安に柔軟な対応ができず、客数、一人当たり買上点数ともに伸び悩み苦戦した。既存店売上高は前期比2.1%減少した。
(株)いなげやは、東京都練馬区「練馬関町店」、東京都西東京市「ブルーミングブルーミーひばりが丘パルコ店」、東京都新宿区「飯田橋店」の3店舗を新設した。一方で4店舗を閉鎖した。また、18店舗を改装した。
子会社の(株)三浦屋は1店舗を閉鎖して、東京都武蔵野市の「コピス吉祥寺店」を改装した。
これにより年度末の店舗数は、いなげや139店舗、三浦屋11店舗。合わせて150店舗となった。
ドラッグストア事業を展開する(株)ウェルパークの売上高は419億4600万円(1.2%増)、セグメント利益は11億5400万円(6.7%減)の増収減益。4店舗を新設し、4店舗を閉鎖、9店舗を改装した。年度末の店舗数は132店舗となった。
2020年3月期の営業収益は2550億円(1.3%増)、営業利益23億円(0.9%増)、経常利益26億円(0.6%増)、純利益5億円を目指す。