イオンnews|7月は長梅雨で総合スーパーもスーパーマーケットも苦戦

イオン(株)(千葉市美浜区、岡田元也社長)の主要15社の7月度業績が発表された。

7月は、長梅雨による日照不足と低温で盛夏アイテムが不調だった。また、日曜日が前年より1日少なかったことも売上げに影響した。「お客様感謝デー」は前年が金曜日と月曜日だったのに対して、今年は土曜日と火曜日だった。

こうした状況で、既存店が前年を上回ったのは、マックスバリュ北海道(株)、ウエルシアホールディングス(株)、(株)イオンファンタジーの3社のみ。

主力の総合スーパー(GMS)事業では収益構造改革に取り組み、粗利益率の改善と経費の効率運用を進めている。しかし、既存店売上高は、イオンリテール(株)(千葉市美浜区、井出武美社長)が94.0%、イオン北海道(株)(札幌市白石区、青柳英樹社長)が96.3%、イオン九州(株)(福岡市博多区、柴田祐司社長)が94.4%と、3社とも前年を下回った。全店ベースでもイオンリテールが94.3%、イオン北海道が96.4%、イオン九州が93.5%と、振るわなかった。

スーパーマーケット(SM)事業のマックスバリュ(MV)6社では、既存店が前年をクリアしたのはMV北海道100.2%だけ。MV東北(株) 94.0%、MV東海(株) 95.6%、MV中部96.6%、MV西日本(株) 88.5%、MV九州96.9%の5社は減収だ。全店ベースで前年をクリアしたのは新規出店が積極的なMV北海道101.0%だけだった。

(株)マルエツ、(株)カスミ、マックスバリュ関東(株)の首都圏3社で構成するユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株) の既存店売上高も95.2%と前年に及ばなかった。全店ベースでも95.8%だった。

天候が大きく影響して、マックスバリュ各社を含むスーパーマーケット事業は7月も苦戦を強いられた。

コンビニエンスストアのミニストップ(株)は既存店94.9%、全店87.0%と前年を大きく下回った。

ドラッグストアのウエルシアホールディングス(株)は、既存店101.8%、全店では107.2%。前年実績はクリアしているが、5月、6月に比べるとやや低調だ。

衣料品専門店の(株)コックスは、既存店85.5%、全店82.7%と相変わらず苦戦が続く。靴専門店の(株)ジーフットは、6月は好調だったが、7月は既存店88.9%、全店88.7%と前年実績に届かなかった。

アミューズメント施設を運営する(株)イオンファンタジーは、既存店100.5%、全店100.0%と辛うじて前年を上回っている。前年クリアは5カ月連続。

全体を通して、天候だけでなく、消費者が10月の消費増税を意識しているのか、低調なイオンの7月営業だった。

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