H2Onews|11月阪急阪神百貨店5.3%減、イズミヤ6.8%減、オアシス0.8%減

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、鈴木篤社長)の11月度の売上速報によれば、(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、荒木直也社長)は既存店が94.7%と前年実績を下回った。増税前の駆け込み需要の反動が想定以上に長引いていると、同社では見ている。全店ベースでは前年比107.4%。

10月前半は、20°C前後と気温の高い日が続き、コートなどの冬物ファッションが苦戦した。また高額品は、海外ブランドのジュエリー・ウォッチの動きが鈍かった。

インバウンドは、化粧品を中心に消耗品が苦戦した。インバウンドで売上げ8割超を占める中国人売上げは、元安の影響で前年同月を若干上回る程度にとどまった。インバウンド全体ではほぼ前年並みの結果だった。

阪急うめだ本店では、大規模なファッションイベントなどで集客したが、高い気温の影響で冬物ファッションが苦戦した。阪神梅田本店は、食品は堅調だが、増税による節約志向もあり、高い年齢層を中心にファッションが苦戦した。支店は食料品が堅調だが、ファッションは引き続き不調だ。既存店12店舗中9店舗が前年を割った。

主力店舗の梅田の阪急本店は94.2%。大規模なファッションイベント「FNO」の開催などで、中盤以降は回復した。しかし冬物ファッションの動きが例年に比べて鈍かった。大きいサイズの婦人服は、雑誌とのタイアップイベントやSNSなどの情報発信によって広域から集客し、新客が増えた。食品は、洋菓子のニューブランドが連日完売して全体を牽引し、堅調に推移した。インバウンドは、中国の元安と韓国人観光客減少の影響から、化粧品など消耗品が低調であった。一般品が好調に推移して、全体では若干前年を上回った。

10月にオープンした「神戸阪急」「高槻阪急」は、改装した食品やイベントスペースが牽引し、想定通りに売上げが推移している。

食品事業の(株)イズミヤ(大阪市西成区、四條晴也社長)は93.2%。阪急オアシスは99.2%。イズミヤでは、11月28日に創業1号店の「デイリーカナートイズミヤ花園店」を改装オープンさせた。

また、12月6日(金)には「カナート洛北」内のイズミヤ直営売場を「デイリーカナートイズミヤ洛北阪急スクエア店」へと刷新してオープンする予定だ。

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