ワークマンnews|第3Q売上高716億円41%増・経常利益48%増/PB比率5割へ
(株)ワークマン(群馬県伊勢崎市、小濱英之社長)が2020年3月期第3四半期の連結業績を発表した。
4月1日~12月31日の売上高は715億5900万円(前年同期比41.4%増)、営業利益は162億9000万円(48.7%増)、経常利益は175億3000万円(47.5%増)、そして純利益は108億5100万円(47.4%増)で、二桁の増収増益となった。
営業利益率は22.8%、経常利益率は24.5%。フランチャイズビジネスを主体とするだけに収益性の高さを見せる。
商品では、3段階の温度調整と最大約50°Cの電熱ヒーターを搭載した「Wind Coreヒーターベスト」を展開して、屋外作業に限らず、アウトドアやタウンユースとして幅広い層に支持を得た。また、Field Core・Find-Out・AEGISのブランドを中心に、伸縮性や耐久撥水性を備えた機能性防寒ウエアから防水防寒ブーツまで、トータルコーディネートが可能なPB商品の強化を図った。これによりPB商品は1181アイテムとなり、チェーン全店売上高構成比は前年同期比11ポイント増の50.9%にまで高まった。
販売では「アンバサダー・マーケティング」を始動させた。キャンプやトレッキング、ツーリングなどの分野で、同社製品情報をSNSで発信しているお客に、使用者目線でデザインや機能開発に意見を出してもらうシステムだ。人気ブロガーとのコラボ企画製品の販売や、アンバサダーの製品情報サイトへ誘導するQRコード付きPOPを導入し、それらが売上げに貢献した。こういった活動によって、高機能・低価格ウエアの新たな市場を開拓したことや、同一商品の見せ方を変えるだけで販路を広げたマーケティングなどが評価され、「日経トレンディ2019年ヒット商品ランキング」第1位に選出された。
店舗展開では、ロードサイド19店舗とインショップ4店舗を新規出店した。一方、既存店114店舗をワークマンプラスに改装し、5店舗でスクラップ&ビルドを行った。2店舗閉店し、12月31日時点の営業店舗数は、フランチャイズ・ストアが前期末より79店舗増えて813店舗、直営店は前期末より58店舗減って45店舗となった。46都道府県下に合計858店舗(ワークマンプラス154店舗)を展開している。