オイシックスnews|第3Q売上高524億円(7.2%増)/KitOisix貢献

オイシックス・ラ・大地(株)(東京都品川区、高島宏平社長)が2020年3月期第3四半期の決算を発表した。

売上高524億2542万円(前年同期比7.2%増)、営業利益15億9747万円(29.5%減)、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却費)23億8138万円(17.4%減)、純利益6億9593万円(72.5%減)の増収減益だ。

営業利益率は、3.0%。

ただし、前年同期の親会社株主に帰属する四半期純利益は、統合前のらでぃっしゅぼーや(株)における法人税等の費用負担額が抑えられていたことなどの特殊要因により、営業利益等との比較において通常よりも高い水準となっている。

共働き世帯の増加や健康志向の上昇など、ライフスタイル・価値観の変化に伴う消費者ニーズがますます多様化していることを受けて、国内ではミールキット市場が拡大している。また、同社の主たる事業領域である安全性に配慮した食品業界においては、安心・安全に対する消費者の意識が引き続き高い状況にある。

オイシックス・ラ・大地は、2018年2月に会員制食品宅配事業において約30年の歴史を持つ「らでぃっしゅぼーや(株)」の全株式を取得し、同社を子会社化。両社のシナジーを最大限に発揮するため、同年10月には合併による経営統合を行い、成長市場である食品EC市場において、既存サービスである「Oisix」および「大地を守る会」に、「らでぃっしゅぼーや」を加えた3ブランドの独自性・競争優位性の確立に取り組んでいる。

Oisixは、ミールキット「KitOisix」コースを中心にした定期宅配サービス「おいしっくすくらぶ」の会員数が大きく増加した。前連結会計年度末(2019年3月末)の20万5976人から、2019年12月末には23万6836人と15.0%の伸びで、売上高の増加に寄与している。売上高265億2272万円(前年同期比19.5%増)、セグメント利益32億6290万円(前年同期比3.3%減)。

大地を守る会は、獲得した顧客が継続して買い続けられるようなサービス構築が不十分であるため、購入頻度は大きく上昇しているが、会員数は前連結会計年度末(2019年3月末)の4万0210人から、2019年12月末には3万7257人へ減少している。売上高79億3693万円(前年同期比5.6%減)、セグメント利益11億3483万円(前年同期比11.0%減)と、売上高、セグメント利益ともに減少している。

らでぃっしゅぼーやは、単価の低い赤字受注の削減の取り組みが完了し、獲得した顧客が継続して買い続けられるようなサービス構築を継続して行っている。会員数は、前連結会計年度末(2019年3月末)の6万3461人から、2019年12月末には5万8655人へ減少。売上高114億1016万円(前年同期比20.5%減)、セグメント利益20億0160万円(前年同期比24.7%減)と、売上高、セグメント利益ともに減少している。

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