イオンnews|2月既存店売上高は総合スーパーはじめ大幅増/備蓄需要が牽引

イオン(株)(千葉県千葉市、吉田昭夫社長)の主要15社の2月業績は、記録的な暖冬であったことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大による不安が広がったことで、備蓄特需が発生し、15社中14社の既存店が前年同月を大きく上回った。

総合スーパー、食品スーパー、ドラッグストアでは、感染予防対策からマスクなどの衛生用品が約1.4~2.6倍、備蓄や買い溜め行動からトイレットペーパー、ティッシュペーパーなどの紙製品の家事消耗品や台所消耗品はともに売上既存比約1.2~1.4倍と伸長した。一方で、衣料品、住居余暇商品の売上げは前年を下回った。

主力の総合スーパー(GMS)事業の前年同月比の既存店売上高はイオンリテールが102.6%、イオン北海道が101.4%、イオン九州が104.2%。全店ベースでは、イオンリテールが102.7%、イオン北海道が101.6%、イオン九州が106.5%。

スーパーマーケット事業(SM)のマックスバリュ(MV)各社も好調だった。既存店売上高はMV北海道が110.1%、MV東北が105.8%、MV東海が107.7%、MV西日本が104.6%、MV九州が107.5%。 全店ベースでは、MV北海道が109.9%、MV東北が106.8%、MV東海が154.6%、MV西日本が103.5%、MV九州が111.4%だった。

(株)マルエツ、(株)カスミ、マックスバリュ関東(株)の首都圏3社で構成されるユナイテッド・スーパーホールディングス(株)の既存店売上高は105.2%、全店ベースでは105.9%だ。

ミニストップ(株)の既存店は7カ月連続で前年を上回り102.7%。全店ベースでは98.8%。

ドラッグストアのウエルシアホールディングス(株)は既存店120.6%、全店125.0%。マスク、除菌剤等の感染予防関連商品、買い溜め消費からトイレットペーパー、ベビーおむつ等の紙製品、そして風邪予防対策の高まりから医薬品の売上げが大きく寄与した。

衣料品専門店の(株)コックスは、既存店102.0%、全店98.3%。靴専門店の(株)ジーフットは既存店87.6%、全店86.4%。

アミューズメント施設を運営する(株)ファンタジーは既存店101.1%、全店98.1%。アミューズメント施設は新型コロナウイルスで逆風が吹く。

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