平和堂news|2月期営業収益4336億円0.9%減・経常利益21.6%減で減収減益
(株)平和堂(滋賀県彦根市、平松正嗣社長) が2020年2月期の本決算を発表した。
営業収益は4336億4100万円で前年比0.9%減となった。営業利益は104億6300万円(22.8%減)、経常利益は113億8000万円(21.6%減)、純利益は61億81000万円(28.9%減)で、2割を超える減益となった。
営業収益対営業利益率は2.4%、同経常利益率は2.6%。
セグメント別に見てみよう。
小売事業は営業収益が4126億6200万円(0.9%減)、経常利益は120億3400万円(9.7%減)だ。小売事業の中核企業である(株)平和堂では、改装効果や新店出店効果などもあって増収となったが、人件費の増加などによって経常減益となった。
売場改装は18店舗で実施した。商圏の特性に合わせた品揃えや売場展開の変更、老朽化した什器の入れ替え、ストアロイヤルティの向上に努めた。
9月にフレンドマート野々市店(石川県野々市市・1380㎡)を、10月にフレンドマート大津駅前店(滋賀県大津市・1736㎡)を、11月に豊中熊野店(大阪府豊中市直営面積・952㎡)の3店舗を新設し、新規供給網として久御山流通センター(京都府久世郡)を稼働した。
管理面では、人手不足による採用難が継続するなか、営業業務改革プロジェクトや本部業務改革プロジェクトといった部署を中心に、店舗・本部の作業時間削減に向けた取り組みを強化した。
海外小売事業では「平和堂(中国)有限公司」が、競合出店の影響もあって減収、経常減益の赤字決算となった。
小売周辺事業の営業収益は56億6100万円(6.7%減)、経常利益は1億8200万円(90.6%減)となった。
惣菜・米飯および生鮮品の製造加工を営む(株)ベストーネは、新しく稼働した久御山センターや既存設備の有効活用によって、製造数が増加し、増収となった。しかし、新センター設立に伴って初期費用や人件費が増加し、経常減益となった。
また、フューチャーシティ・ファボーレを運営する富山フューチャー開発(株)は、11月に大幅増床リニューアルオープンして増収となったが、大型改装に伴う初期費用の発生により経常減益となった。
その他事業は、営業収益は153億1800万円(±0.0)、経常利益は3億9200万円(4.1%減)だった。
外食事業を展開する(株)ファイブスターは、サービスと品質の向上に努めたが、競合環境も厳しくなっており、減収・経常減益となった。
2021年度は営業収益4290億円(1.1%減)、営業利益105億円(0.3%増)、経常利益114億円(0.2%増)、純利益63億円(3.3%増)を目指す。