良品計画news|年商4387億円7%増・経常利益20%減/販促・物流費負担

(株)良品計画(東京都豊島区、松﨑暁社長)の2020年2月期は、営業収益4387億1300万円(前年同期比7.1%増)、営業利益363億8000万円(18.7%減)、経常利益363億7700万円(20.7%減)、当期純利益232億5300万円(31.3%減)と増収・大幅減益だ。

営業利益率ともに経常利益8.3%。

国内事業の営業収益は2678億6400万円(8.8%増)、セグメント利益は222億4400万円(11.3%減)。直営店の売上高は前期に比べ11.1%増加、またオンラインストアの売上高が11.2%の増加となり、引き続き売上高は堅調に推移している。気温が高めに推移した春夏には「フレンチリネン」シリーズ、「太番手Tシャツ」「ムラ糸Tシャツ」のシリーズが人気となった。一方、秋以降は気温が下がらず、冬物アウターやニット、防寒小物が伸び悩んだ。パジャマや実用衣料が売上げを底支えした。食品では「レトルトカレー」シリーズや「発酵ぬかどこ」、冷凍食品が堅調だった。しかし販促施策の多用が売上総利益率を低下させ、セグメント減益となった。

東アジア事業の営業収益は1247億0100万円(1.9%増)、セグメント利益は168億3600万円(15.0%減)。中国大陸では、昆明の旗艦店など積極的な出店で売上げが伸長した。オンラインストアの売上げも堅調だった。台湾では、販促施策が客数の増加につながり、衣服雑貨を中心に売上げが伸長した。しかし、東アジア事業全体のセグメント利益は、韓国や香港における社会情勢不安の影響を受け減益となった。

欧米事業の営業収益は286億3000万円(16.9%増)、セグメント損失は31億2200万円となり、前年同期に比べ19億7100万円の損失増加となった。新店を中心に売上げ計画が未達、また出店にかかる経費が先行したため減益になった。

西南アジア・オセアニア事業の営業収益は175億1400万円(5.6%増)、セグメント損失は3億4900万円となり、前年同期に比べ8億6200万円の損失増加となった。シンガポール、オーストラリアでは物流費等が増加したこと、新規出店や改装にかかる経費が先行したことで損失幅が広がった。

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