イオンモールnews|年商3241億円3.6%増・経常利益7.5%増、中国黒字化

イオンモール(株)(千葉県千葉市、岩村康次社長)が2020年2月期は、営業収益が3241億3800万円と前年同期比3.6%増だ。営業利益607億9400万円(前年同期比14.7%増)、経常利益561億1700万円(7.5%増)、当期純利益342億3900万円(2.1%増)の増収増益となった。

営業利益率18.8%、経常利益率17.3%。

同社の中期経営計画(2017~2019年度)の最終年度に当たる。中計では新たな成長モデルの確立に向け、「アジアにおける成長機会の獲得」「新たな国内需要の発掘」「圧倒的な地域No1モールへの進化」「都市部における成長機会の獲得」「成長を支えるファイナンスミックスと組織体制構築」の5つの成長施策を掲げて取り組んだ。

日本市場の営業収益は2749億9900万円(前期比102.5%)、営業利益は524億6000万円(100.1%)の増収増益。4モールの増床、11モールのリニューアルを行った。また9月に「イオン藤井寺ショッピングセンター」(大阪府)をオープンした。1973年に開業し、2014年に閉店した施設を建て替えた。食物販専門店とフードコートのグルメゾーンを中心に、デイリーニーズに特化した専門店65店舗で構成されている。また、2020年度オープンに向けて「イオンモール上尾」(埼玉県)、「(仮称)イオンモール利府 新棟」(宮城県)、2021年度オープンに向けて「(仮称)ノリタケの森プロジェクト」(愛知県)、「イオンモール川口」(埼玉県)の着工を開始している。

中国市場の営業収益は358億5000万円(7.4%増)、営業利益は前年同期から60億7500万円改善し、56億2200万円(前年同期は4億5300万円の営業損失)と黒字に転じた。中国では、北京・天津・山東、江蘇・浙江、湖北、広東の4エリアを中心にドミナント出店を進めている。新規モールでは、6月に江蘇省5号店、常熟市初出店となるイオンモール常熟新区(江蘇省常熟市)、11月に山東省2号店、青島市初出店となるイオンモール青島西海岸新区(山東省青島市)をオープンした。

アセアン市場の営業収益は132億8800万円(18.1%増)、営業利益は16億8600万円増益の26億8600万円(168.7%増)となった。経済発展著しいベトナムでは、6月に1号店の「イオンモールタンフーセラドン」(ホーチミン市)を増床改装、11月には4号店「同ビンタン」(ホーチミン市)をリニューアルした。また12月にはベトナム5号店、ハノイ市2号店となる「同ハドン」を新設している。

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