マックスバリュ西日本news|’20年2月期5430億円・経常利益5.5%
マックスバリュ西日本(株)(広島県広島市、平尾健一社長)の2020年2月期連結決算は、2019年3月1日に(株)マルナカ、(株)山陽マルナカと経営統合したことで、営業収益が5429億9000万円と前年同期比97.5%の約2倍増になっている。
利益面を見ると、営業利益が27億4200万円(前年同期比1.9%増)、経常利益31億7200万円(5.7%増)。完全子会社となったマルナカおよび山陽マルナカの減損損失を計上したことなどから、2020年2月期は純損失53億2700万円(前年同期は当期純利益9億9200万円)となった。
営業利益率0.5%、経常利益率0.6%。
規模は大きくなったが、収益性はダウンした。
マックスバリュ西日本では2019年3月21日から、24時間営業を全面廃止し、一律に営業時間を変更した。これは結果として上期に大幅な売上高減少を招いた。下期はこの反省を踏まえ、徹底的に数量にこだわって、販売点数を引き上げることを対策の柱として取り組んだ。9月から「数を売る商品」をデリカ部門、デイリー部門、加工部門を中心に約20品目選定して、量販体制を組んだ。また「地域の味」に軸足を置いた品揃え・プロモーションの強化に取り組んだ。さらに「即食」商品の販売強化、とりわけデリカ部門を強化し、夕方以降のできたて商品の品揃え拡大や人気商品のリニューアルを図った。これらが功を奏し、既存店売上高は前期比ベースで上半期から13.4%伸長している。一方、営業時間は下半期以降、店舗ごとの営業時間を再度見直し、計169店舗で再延長している。
スーパーマーケット3店舗、ディスカウントストア2店舗を新設し、3店舗を閉店した。2月末の店舗数は184店舗。
マルナカは⑴売上総利益率の改善のためのMD(マーチャンダイジング)改革、⑵意識改革=凡事徹底を掲げたオペレーション改革、⑶自ら考え行動するためのマネジメント改革、そして⑷プロセスセンター等を活用した成長への改革の4項目を重点施策にして取り組んだ。3店舗出店して2月末の店舗数は144店舗となった。
山陽マルナカは「①独自性、②品質/鮮度/おいしさ1番、③地域密着、④強い経営管理、⑤働きがいのある会社」を掲げ、改革に取り組んだ。デイリー商品の新しい自動発注システム「MDware」を導入した。また生鮮プロセスセンター成長戦略では、水産プロセスセンター店舗の拡大、畜産外部ベンダーアウトパックの自社化を進めている。2店舗の出店があり、2月末店舗数は61店舗。
結果として、マックスバリュ西日本の総店舗数は389店舗となった。