青山商事news|’19年度169億円の赤字/売上高は2177億円で13.0%減

青山商事(株)(広島県福山市、青山理社長)が2020年3月期の本決算を発表した。

2019年4月1日~2020年3月31日の業績は、売上高2176億9600万円(前年同期比13.0%減)だが、営業利益8億1800万円(94.4%減)、経常利益15億0300万円(90.2%減)で、169億円の赤字(前期は純利益57億2300万円の純利益)となった。

今期の赤字の理由は、第1にビジネスウェア事業の売上高および売上総利益の減少にある。第2に、アメリカンイーグル事業の事業整理に伴う事業整理損失85億2100万円を計上した。さらに第3に、ミニット・アジア・パシフィック(株)の損益見通しを見直した結果、同社の日本事業にかかわるのれん等の減損損失53億6600万円を特別損失に計上した。

結果として、営業利益率は0.15%、経常利益率は0.69%。

主力のビジネスウェア事業は、売上高1533億0100万円(16.9%減)、セグメント利益は3億1400万円(97.7%減)。オフィスウェアのさらなるカジュアル化による市場環境の変化などによって、客数の減少が続いた。また、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、繁忙期である2月、3月において、オケージョン需要が不振であったことから、既存店売上高は17.1%減となった。

店舗展開では「洋服の青山」3店舗、「ザ・スーツカンパニー」1店舗を出店した。一方で、「洋服の青山」2店舗、「ザ・スーツカンパニー」4店舗を含む8店舗を閉鎖した。3月末の店舗数は887店。

カジュアル事業は、売上高107億8600万円(20.7%減)、セグメント損失は23億4000万円(前期はセグメント損失13億9000万円)。(株)イーグルリテイリングは、米国American Eagle Outfitters, Inc.(AEO社)のフランチャイジーとして日本におけるアメリカンイーグル事業の運営を行ってきたが、AEO社と今後の事業方針について協議を重ねた結果、2019年12月31日をもってフランチャイズ契約を終了し、ECを含めた全店舗を閉店した。あわせて 2020年1月24日付で同社を解散した。

今期は「リーバイスストア」4店舗を出店し、1店舗を閉店した。3月末店舗数は「リーバイスストア」12店となった。

雑貨販売事業の(株)青五は売上高156億2700万円(1.2%減)、セグメント利益は5億8600万円(5.7%減)。2月末店舗数は113店。

総合リペアサービス事業のミニット・アジア・パシフィック(株)は、売上高121億8800万円(5.1%減)、セグメント損失は4億7600万円(前期はセグメント損失4億8100万円)。3月末の店舗数は652店。

新中期経営計画、および2021年3月期の業績予想については、新型コロナウイルス感染拡大の影響が終息し、業績予想の算定が可能となった時点で、速やかに公表するとしている。

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