AOKInews|年商1802億円7.6%減・経常利益5割減/最需要期にコロナ影響
(株)AOKIホールディングス(神奈川県横浜市、青木彰宏社長)の2020年3月期決算は、売上高が1802億2000万円(前年同期比7.6%減)、営業利益が66億4900万円(50.7%減)、経常利益も55億0100万円(53.7%減)の5割減益となった。純利益は4億4700万円(90.3%減)と大幅な減収減益だ。
営業利益率3.7%、経常利益率3.1%。
ファッション事業の売上高は983億5200万円(14.0%減)、営業利益は28億8600万円(60.3%減)。ファッション事業の不振は暖冬などの天候要因と従来から指摘されているビジネススタイルのカジュアル化、そして2019年10月からの消費税率引き上げの影響があった。
なによりも年間で最も売上高が見込まれる2月下旬から3月にかけて、新型コロナウイルス感染症拡大が大きく影響した。AOKIもORIHICA(オリヒカ)も例年通りフレッシャーズ応援フェアや入卒園フェアを展開したが客数が大幅に減少した。
AOKIは7店舗を新設した。既存店は個店ごとの採算やドミナントエリアの見直し、移転や複合カフェへの業態転換を行うなどして54店舗を閉鎖した。3月末の店舗数は519店舗。ORIHICAは1店舗を開店し、13店舗を閉鎖した。3月末店舗数は119店舗。
アニヴェルセル(株)が運営しているアニヴェルセル・ブライダル事業の売上高は222億7000万円(12.4%減)、営業利益は4億3900万円(79.7%減)。この事業も新型コロナウイルス感染症拡大による影響が大きく、挙式・披露宴の延期が発生するなどして減収だ。
エンターテイメント事業の売上高は583億8800万円(7.9%増)、営業利益は26億7200万円(16.0%減)。シェアリングスペース業態の「快活CLUB」は85店舗、フィットネスジムの「FiT24」で28店舗を出店した。一方、営業効率改善のためカラオケから複合カフェへの業態転換を含め10店舗を閉鎖した。3月末の店舗数は602店舗。